忍耐力の鍛え方(どうすれば我慢強くなるのか?)
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
今日は、「忍耐力の鍛え方(どうすれば我慢強くなるか?)」というテーマでお話したいと思います。
はじめに。
我慢強い我慢弱いは、半分ぐらいは生まれつき決まっています。
たとえば私は、脳が脆弱なので、普通の人が普通に気にならない小さな刺激が大きな刺激となって、私の精神や身体にダメージを与え、簡単にくたばってしまいます。
そんな私は、重度のHSP(過敏症と言ったいいほうがいいかもしれません)ということになるのですが、他の人から見れば、私は単なる我慢弱い人ということになります。
あと私は、空腹はかなり我慢できるのですが、暑さや寒さや痛みには、かなり弱いです。このあたりは、私の特徴であり、私の体質というか、生まれつきのものだと思っています。
かのように、我慢強い弱いには、生まれつきという部分が多く存在します。
次に、我慢強い弱いは、養育者(親であることが多いです)の育て方が関係します。
養育者が子どもを甘えさせてばかりで、我慢することを教えなかったら、その子どもは、将来、我慢弱い、忍耐力のない大人になる可能性が高いです。
ちなみに、我慢強くなるかどうかは、「どうやっておしめを取ったか?」という、トイレ・トレーニングで大きく決まるという説があり、私はこの説を支持しています。
ここまで話して、私は大切なことを話していないことに気付きました。
それは、本当に必要とされる、我慢強い弱いの定義です。
我慢強いとは、少々辛くても、やるべきことをやれることを言います。
我慢強いとは、少々辛くても、やってはいけないことをやらずにいられることを言います。
逆に、
我慢弱いとは、やるべきことをやれないことを言います。
我慢弱いとは、やってはいけないことをやってしまうことを言います。
その他、「欲求充足を延期する能力が高い人が我慢強い」と定義した人もいます。
その人は、「お金が貯まらない人は、我慢弱いからだ。欲しいものがあると直ぐに買ってしまうから、だからいつもお金がないんだ。逆に、お金が貯まる人は我慢強いんだ。欲しいものがあっても、直ぐに買わずに我慢できる、だからお金が貯まるんだ」と言うのです。なるほどと思います。
私は、心理カウンセラーとして、子育て講演会に呼ばれる機会が多いのですが、親御さんたちには、いつも「自分の子どもを、我慢強い子になるよう育ててください」言っています。我慢弱かったら、「あれイヤだ、これイヤだ」で働くことさえままならなくなってしまうので、このあたりは本当に重要です。
子育ては、子どもを幸せな大人にすること。
大人とは、経済的に自立できること。そのためには、忍耐力が大切ですよ…というお話です。
続いて、「忍耐力がないとどうなるのか?」ですが、社会に適応できなくなります。この社会にはルールがあり、私たちは、そのルールに則って、生きていかなければならないからです。
他には、忍耐力がないと、自分の本当に欲しいものが手に入らなくなります。真に幸せな人生を歩めなくなります。
たとえば、真剣に痩せたいと思ってらっしゃる女性がいたとして、その人が、菓子パンを食べるのを我慢できなくなって、バクバク必要以上に食べていたら、どうでしょう? その女性は、自分の理想とするスタイルを手に入れられなくなります。それでも「私は幸せ!」と言えるのなら構いませんが、それで不幸になってしまうのであれば、やはり忍耐力は必要になってくるかと思います。
続いて、我慢強くなるための方法ですが、
1.何のために我慢するのか? 我慢した結果、何を得られるのか、考えることです。
2.我慢しないと、どんな不幸な結果が待ち受けているのか? それを考えることです。
3.何をいつまで我慢するのか? 期限を考えることです。無期限の我慢は、かなり苦痛が伴いますので、期限は大切です。
4.我慢することです。ひたすら耐え忍び、頑張るのです。
5.進捗状況を把握することです。進捗状況とは、例えば、嫌いな仕事をしていて、「この仕事は、あと何時間で終るのか?」知ることです。何時間で解放されるのか、わからなかったら、よけいに辛くなるということです。
6.しっかり我慢できたら、自分に小さなご褒美をあげることです。そうすれば、少しずつですが、あなたも我慢強くなれます。
では、今日のまとめです。
我慢強さ、忍耐力は、生まれつきのものでもありますが、育てられ方で決まるものでもありますし、大人になっても鍛えられるものです。
この記事をご覧の皆さんには、いっときの快楽に溺れることなく、我慢強くなって、真の幸せを手に入れられるよう頑張って欲しいと思います。
というわけで、今日は以上です。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。