1失点のエースを5イニング69球で降板させ、ブルペンの大量失点でヤンキースの地区優勝が決まる
9月26日、ニューヨーク・ヤンキースは、10対1でボルティモア・オリオールズを下し、2年ぶりの地区優勝を決めた。
前日の時点で、ヤンキースは92勝66敗、オリオールズは88勝70敗。ア・リーグ東地区の1位と2位に位置していた。4.0ゲーム差ながら、オリオールズも地区優勝の可能性を残していた。
この試合は、両チームのエースが投げ合った。ゲリット・コール(ヤンキース)は得点を許さず、コービン・バーンズ(オリオールズ)の被安打は、ジャンカルロ・スタントンに喫したソロ本塁打しかなかった。コールの5奪三振に対し、バーンズは9三振を奪った。
彼らは、サイ・ヤング賞投手だ。コールは、2023年に受賞。バーンズは、ミルウォーキー・ブルワーズ時代の2021年に選出された。今シーズンは、この試合を含め、コールが17登板の95.0イニングで奪三振率9.38と与四球率2.75、防御率3.41。バーンズは、32登板の194.1イニングで奪三振率8.38と与四球率2.22、防御率2.92を記録している。
ただ、コールが7回表の途中まで投げたのに対し、バーンズは6回裏のマウンドに上がらなかった。
怪我に見舞われたのではなく、投球数も69と少なかった。降板時のスコアは、0対1だった。
オリオールズのポストシーズン進出は、すでに確定している。一方、この試合に勝利を収め、残る3試合でミネソタ・ツインズをスウィープしても、ヤンキースがピッツバーグ・パイレーツと行う3試合のうち1試合に勝てば、オリオールズの地区優勝はなくなる。
10月1日のワイルドカード・シリーズ第1戦に、バーンズを万全の状態で投げさせるため、早めに降板させたのだろう。
オリオールズの相手は、まだ決まっていない。カンザスシティ・ロイヤルズ、デトロイト・タイガース、ツインズのいずれかだ。この3チームについては、こちらで書いた。