リトルリーグ、大学、MLB。3つの「ワールドシリーズ」に出場した選手たち
今年8月のリトルリーグ・ワールドシリーズは、中止となった。1947年の第1回以降、開催されないのは初めてのことだ。
現在、メジャーリーグの球団に在籍している「現役メジャーリーガー」のうち、リトルリーグ・ワールドシリーズに出場したことのある選手は、15人を数える。
彼らのうち、ユスメイロ・ペティート(オークランド・アスレティックス)はベネズエラ、ルーベン・テハダ(トロント・ブルージェイズ)はパナマ、ジョナサン・スコープ(デトロイト・タイガース)とジャリクソン・プロファー(サンディエゴ・パドレス)はキュラソーの出身だ。プロファーは、彼の弟2人も、リトルリーグ・ワールドシリーズに出場している。それについては、「この兄弟は3人ともリトルリーグのワールドシリーズに出場。MLBのワールドシリーズに出場した3兄弟は…」で書いた。下のツイートの写真は、12歳のスコープだ。
ペティート、ランス・リン(テキサス・レンジャーズ)、マイケル・コンフォート(ニューヨーク・メッツ)、コディ・ベリンジャー(ロサンゼルス・ドジャース)の4人は、メジャーリーグのワールドシリーズにも出場した。さらに、コンフォートの場合、リトルリーグ・ワールドシリーズとメジャーリーグのワールドシリーズの間に、カレッジ・ワールドシリーズにも出ている。下のツイートの写真は、リンだ。
この3つのワールドシリーズに出場したのは、エド・ボスバーグ、ジェイソン・バリテック、コンフォートの3人しかいない。ESPNのスポーツセンターによると、コンフォートはいずれのワールドシリーズでも打点を挙げた、史上初の選手だという(下のツイート)。2015年のワールドシリーズで、コンフォートは2打席続けてホームランを打つなどして、計4打点を挙げた。最初の打点は、第1戦の3打席目(上の写真)。彼らが見上げているこの一打が、犠牲フライになった。
3人とも、リトルリーグ・ワールドシリーズで優勝することはできなかった。けれども、ボスバーグはアリゾナ大(1980年)――チームメイトには現クリーブランド・インディアンズ監督のテリー・フランコーナがいた――とフロリダ・マーリンズ(1997年)、バリテックはボストン・レッドソックス(2004、07年)でワールドシリーズ優勝を味わった。今のところ、リトルリーグ、カレッジ、メジャーリーグのワールドシリーズに出場し、一度も優勝していないのはコンフォートだけだ。