【育脳】子どもの脳の4つの成長段階に合わせたオススメ育児方法!幼児教育講師が徹底解説!
こんにちは!幼児教育講師のTERUです!
今回は『子どもの脳の成長』をテーマにお話しさせていただきます。
前回の記事では、脳の成長段階について解説しました。
ここからは、脳を上手く成長させていくための考え方と方法について解説していきたいと思います。
【脳を上手く成長させていくには】
①2歳くらいまでにウマの脳とサルの脳を最適化してあげる
幼少期に大切なのは『愛情』です。
特にウマの脳は生まれた時から働き始めながら、常に「今自分がいる世界は安全か?」「安心して過ごせる世界か?」ということをモニタリングしています。
モニタリングをしているものの、赤ちゃんはまだ自分から行動してそれを確かめることができません。
それを確かめる唯一の方法が「パパママから大切にされる」ということです。
生まれてから沢山愛情を注がれて育っていくことによって、ワニの脳もそうですが、ウマの脳が満たされていき「この世界は安全だ」と確信を持つことができます。
脳がそのように認識することで、次にサルの脳が機能していくための土台になるのです。
ですから、特に2歳までは何においても愛情を伝えることを大切にしてあげてほしいです。
といっても特別なことをする必要はありません。
できる限りたくさんの触れ合いをして、たくさん言葉を掛け、たくさん笑顔でアイコンタクトをとってあげてください。
そうすることで、その後の健やかな成長へとつながっていきます。
②3歳からはサルの脳の機能開始に合わせてしつけ開始
3歳くらいからはサルの脳が本格的に機能し始めるので、他者への関心が強くなっていきます。
それにより、自分の行動に対する親の反応であったり表情の因果関係が理解できるようになってくる時期です。
ですから、これに合わせて良いことと悪いことを教えていきましょう。
その方法はシンプルで
『良いことへの反応を大きく、悪いことへの反応は小さく』
ということです。
良いことをしたときには大きく反応し悪いことへは小さく反応していくことで、子どもは大きな反応がくる行動を再現しようとします。
それによって良い行動を積極的にできるようになっていくのです。
ただ、もう少し深い話をすると、しつけというのは何を教えるかとか、今お話ししたように「良いことへ反応して教えていこう!」というようなテクニック的なことも大事なのですが、一番重要なのは親子の信頼関係です。
つまり、3歳からのしつけが上手くいくかいかないかは0歳からちゃんと愛情を与えていき、安心と信頼関係を育てていくことが結局は鍵となってくるわけです。
そういう意味で考えると、しつけの準備は0歳から始まっているといっても良いかもしれませんね。
むしろ信頼関係が構築されていて、親が良い見本を見せることができていれば「あえて意識してしつけなんてする必要はない」と考えている教育者もいるくらいです。
③『手づかみ食べ』でワニの脳を満足させる
手づかみで食べることは脳に良いという話は、聞いたことがある方もいらしゃるかもしれません。
これはまさに本能に任せた食べ方であり、人間が最も古くから持っている脳を使った食べ方ともいえます。
この食べ方は自分の五感をフルに使って食べていきますから、脳へ良い刺激を送ることができます。
そして、それがワニの脳を満たしていくことにつながります。
前回の記事でもお伝えしましたが、人間の脳は4つの脳が重なるように機能していきます。
そのため一番内側にあるワニの脳が満たされれば、ウマの脳が機能していき、ウマの脳が機能していけば、サルの脳が機能していくというような関係性です。
ですから、思う存分ワニの脳を満たしていくような食べ方をしていけば、ウマの脳やヒトの脳が活発に機能していくようになるわけです。
『手づかみ食べ』は大変なことも多いですが、赤ちゃんの時はできる限りやらせてあげてほしいと思います。
④ワニとウマの脳を興奮させて我慢できる脳を育てる
ここまでの脳の仕組みを聞いて、
- ワニの脳は自己中
- ウマの脳は好き嫌いが激しくて衝動的
- サルの脳は周りに気を使うことができ協調ができる。
- ヒトの脳は計画や自己コントロールができる
と、ざっくりご理解いただけたかと思います。
それを踏まえて、子育ての大きなテーマである『我慢』について考えていきましょう。
子どもが自制して我慢を覚えたらどれだけ子育ては楽か。そう感じるのが子育てだと思います。
そして『我慢する力』、言い換えると『自制する力』は将来の成功に大きく関わる力だともいわれます。
その我慢する力はどの脳にあるかというと、サルの脳とヒトの脳ですよね。
そのサルの脳とヒトの脳を機能させる鍵が、ワニの脳とウマの脳にあるわけです。
ワニの脳とウマの脳を満足させることで次の脳が発達していきます。
そのためにしてほしいのが『じゃれつき遊び』です。
じゃれつき遊びとは
- くすぐり合いっこ
- 相撲
- レスリング遊び
- おしくらまんじゅう
などのことをいいます。
これらのようなスキンシップと運動をかけ合わせたような遊びをしていくと、ワニの脳とウマの脳は最高に興奮します。
その興奮が2つの脳を満足させていくのです。
ある研究では、継続的にじゃれつき遊びを行った幼稚園児に興奮を抑制する力を測るテストを行ったところ、小学生並のスコアを叩き出したそうです。
ワニ・ウマの興奮する脳がちゃんと育つから、我慢する脳も育つということですね。
いかがでしたでしょうか?
基礎となる脳の成長についての勉強で、今のお子さんへの理解が深まり、少しでも子育てのヒントになれば幸いです。
皆さんの子育てを応援しています!