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市村正親さんと石橋貴明さんの離婚には共通点があり、そこから見えたのは、熟年男性の持つ不器用な愛だった

村上れ以子成婚率東日本トップの仲人士(結婚相談所運営) 元新聞記者
(写真:maroke/イメージマート)

俳優・市村正親さん(72)と女優・篠原涼子さん(47)が離婚を発表しました。

2人連名のコメントと署名入りの書面を送付した。また最近撮影したという2人の笑顔のスナップショットとともに、今後も新たなカタチのパートナーとして支え合っていくことを伝えた。

写真は緑のむこうにビルが見える場所で、2人が笑顔で寄り添っている。24日に離婚届を提出。長男と次男の親権は市村が持つ。慰謝料、財産分与はないとしている。

市村と篠原が離婚報告 異例 笑顔ツーショット写真 お揃い黒ジャケ 新たなカタチのパートナー(デイリースポーツ)

市村さんと篠原さんのコメントは、以下の引用記事で読めますが、筆者は市村さんのこの言葉に注目しました。

何より私も女優篠原涼子の一ファンとして、彼女がより一層女優として輝き、母としても生きていく道を歩ませたいという思いに至りました。

(中略)

これからはそれぞれ役者として、親として、新たなカタチのパートナーとなり、子どもを支えていきたいと思います。

市村正親と篠原涼子が離婚「新たなカタチのパートナー」 長男・次男の親権は市村【コメント全文】(オリコン)

なぜ注目したかというと、これは、女性が「母」と「仕事」に専念することを許可し、「妻」という役割から解放したように読み取れるからです。

だとしたら、なんという懐の深さでしょうか。

妻としての仕事は、とてもたくさんあります。家事、育児、親戚などとの人間関係、そして夫の世話…。

さほど評価されない、でも面倒で雑多なそれらの“仕事”から、少しの間でもいいから解放されたい、と思う女性は多いのではないでしょうか。

市村さんは、自分の世話も含めた雑多な妻としての仕事から、篠原さんを解放したのではないでしょうか。

市村さん同様、妻を妻から解放したとされる石橋貴明さん

最近、お笑いコンビ「とんねるず」の石橋貴明さん(59)と女優の鈴木保奈美さん(54)も電撃離婚されましたが、このような記事がありました。

「そんな石橋は相変わらずオファーの絶えない鈴木に対し、社長としては喜びながらも顔を合わせれば喧嘩が絶えなかったそうです。しかし、間もなく還暦となる石橋は気が付いたようです。このままでは妻は女優として大成しない。自分が鈴木の足を引っ張っているのではないかと」(前出の芸能プロ関係者)

そんな石橋が最終的に決断したのは夫婦ではなく、新たな仕事でのパートナーという選択だったというわけだ。

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この記事が真実だとしたら、鈴木さんの仕事を応援するために離婚を選択した石橋さんも、妻を“解放”したといえるのではないでしょうか。

「新たなパートナーシップ」という言葉と離婚時のツーショットが表すもの

この、“妻を妻から解放すること”を、市村さんは【新たなカタチのパートナー】と、石橋さんは【新たなパートナーシップ】と、奇しくも、ほぼ同じ言葉で表現しているのです。

また、市村さんと篠原さんも、石橋さんと鈴木さんも、ツーショットの写真を披露していることも共通しています。

石橋は自身のYouTubeチャンネル「貴ちゃんねるず」で「石橋貴明、鈴木保奈美から大切なお知らせ」というタイトルの動画を公開。黒背景に白文字のテキストによるスライドショーで「私事で恐縮ですが 私共石橋貴明と鈴木保奈美は離婚した事をご報告致します」と発表した。

(中略)「子育てが一段落した事を機に今後は事務所社長と所属俳優として新たなパートナーシップを築いて参ります」と記した。

石橋貴明と鈴木保奈美が離婚 YouTubeで発表 “異例”の2ショット報告(スポニチアネックス)

離婚といっても、石橋さんは20年以上、市村さんも15年以上、夫婦だったわけです。

離婚の原因として「嫌い」という感情だけがあるわけでもないでしょうし、「どちらか(または両方に)新たな誰かがいるから」と決めつけるのも第三者がすることではありません。

ただ、連れ添った夫婦がどんな形であれ、相手のためを思って行動することは、「相手に対しての愛」以外の何物でもないのだと思うのです。

夫婦愛という言葉がありますが、夫婦という形を解消しつつも愛を注ぐ、不器用に見えるそのスタイルを、市村さんは【新たなカタチのパートナー】、石橋さんは【新たなパートナーシップ】と表現されたように、筆者には思えるのです。

離婚原因は「憎しみ」や「不倫」ばかりじゃない、相手を思っての離婚もある

もしこういった離婚報道を見て、「どうせ離婚するなら、結婚するのをやめようかな」と思った独身者がいらしたとしたら、「憎しみ」や「不倫」が原因の離婚ばかりじゃないということをお伝えしたく、この記事を執筆しました。

鈴木保奈美さんにも、篠原涼子さんにも、女優として、母として、ますます輝いていただきたいと思います。

そして、相手への愛情から離婚という道を選んだ市村正親さんと石橋貴明さんの今まで以上のご活躍も、楽しみにしています。

成婚率東日本トップの仲人士(結婚相談所運営) 元新聞記者

キャリア5年で成婚数、成婚率とも東日本1位仲人士に。17年間のスポーツ担当記者時代に取材した国内外トップスポーツ選手・コーチの必勝ノウハウを婚活にいかし、難しいといわれる30代・40代・50代の中高年と親の婚活で、通常の8倍の割合で会員を成婚に導く。慶應義塾大法学部政治学科卒業。既婚、二児の母で、趣味は子どものスポーツ応援。

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