市村正親さんと石橋貴明さんの離婚には共通点があり、そこから見えたのは、熟年男性の持つ不器用な愛だった
俳優・市村正親さん(72)と女優・篠原涼子さん(47)が離婚を発表しました。
市村さんと篠原さんのコメントは、以下の引用記事で読めますが、筆者は市村さんのこの言葉に注目しました。
なぜ注目したかというと、これは、女性が「母」と「仕事」に専念することを許可し、「妻」という役割から解放したように読み取れるからです。
だとしたら、なんという懐の深さでしょうか。
妻としての仕事は、とてもたくさんあります。家事、育児、親戚などとの人間関係、そして夫の世話…。
さほど評価されない、でも面倒で雑多なそれらの“仕事”から、少しの間でもいいから解放されたい、と思う女性は多いのではないでしょうか。
市村さんは、自分の世話も含めた雑多な妻としての仕事から、篠原さんを解放したのではないでしょうか。
市村さん同様、妻を妻から解放したとされる石橋貴明さん
最近、お笑いコンビ「とんねるず」の石橋貴明さん(59)と女優の鈴木保奈美さん(54)も電撃離婚されましたが、このような記事がありました。
この記事が真実だとしたら、鈴木さんの仕事を応援するために離婚を選択した石橋さんも、妻を“解放”したといえるのではないでしょうか。
「新たなパートナーシップ」という言葉と離婚時のツーショットが表すもの
この、“妻を妻から解放すること”を、市村さんは【新たなカタチのパートナー】と、石橋さんは【新たなパートナーシップ】と、奇しくも、ほぼ同じ言葉で表現しているのです。
また、市村さんと篠原さんも、石橋さんと鈴木さんも、ツーショットの写真を披露していることも共通しています。
離婚といっても、石橋さんは20年以上、市村さんも15年以上、夫婦だったわけです。
離婚の原因として「嫌い」という感情だけがあるわけでもないでしょうし、「どちらか(または両方に)新たな誰かがいるから」と決めつけるのも第三者がすることではありません。
ただ、連れ添った夫婦がどんな形であれ、相手のためを思って行動することは、「相手に対しての愛」以外の何物でもないのだと思うのです。
夫婦愛という言葉がありますが、夫婦という形を解消しつつも愛を注ぐ、不器用に見えるそのスタイルを、市村さんは【新たなカタチのパートナー】、石橋さんは【新たなパートナーシップ】と表現されたように、筆者には思えるのです。
離婚原因は「憎しみ」や「不倫」ばかりじゃない、相手を思っての離婚もある
もしこういった離婚報道を見て、「どうせ離婚するなら、結婚するのをやめようかな」と思った独身者がいらしたとしたら、「憎しみ」や「不倫」が原因の離婚ばかりじゃないということをお伝えしたく、この記事を執筆しました。
鈴木保奈美さんにも、篠原涼子さんにも、女優として、母として、ますます輝いていただきたいと思います。
そして、相手への愛情から離婚という道を選んだ市村正親さんと石橋貴明さんの今まで以上のご活躍も、楽しみにしています。