ゴールデン・グラブ同時受賞のバッテリーは何組目!? 昨年は「千賀&甲斐」と「西&梅野」
パ・リーグもセ・リーグも、昨シーズンのゴールデン・グラブに選ばれた投手と捕手は同じ球団、すなわち、バッテリーを組んでいる2人だった。パは福岡ソフトバンクホークスの千賀滉大と甲斐拓也、セは阪神タイガースの西勇輝と梅野隆太郎が受賞した。ちなみに、パは投手の2位も福岡ソフトバンク。高橋礼の70票は、千賀の82票に次いで多かった。
バッテリーの同時受賞は、パが14度目、セは10度目。両リーグともバッテリーが選出されたのは、1986年と1987年に続く3度目だ。また、昨シーズンの2組はそうではないが、ゴールデン・グラブとベストナインを揃って受賞したバッテリーは、延べ8組いる。その他に、投手は異なるものの、どちらの賞も同じ球団のバッテリーというケースも5度を数える。
1981年と2002年のセは、読売ジャイアンツのバッテリーが両賞を手にした。1981年は西本聖と山倉和博がダイヤモンドグラブ(現ゴールデン・グラブ)、江川卓と山倉がベストナイン。2002年はそれぞれ、桑田真澄と阿部慎之助、上原浩治と阿部だった。パでは、1986年と1987年、1992年の西武ライオンズがそうだ。1986年は東尾修と伊東勤がゴールデン・グラブで、渡辺久信と伊東がベストナイン。1987年は東尾と伊東、工藤公康と伊東、1992年は郭泰源と伊東、石井丈裕と伊東だった。西武のバッテリーは、1985年から1987年にかけて、3年続けてダイヤモンドグラブ/ゴールデン・グラブとベストナインのどちらも独占した。
なお、現存する12球団のうち、千葉ロッテマリーンズ、北海道日本ハムファイターズ、東京ヤクルトスワローズ、横浜DeNAベイスターズは、ゴールデン・グラブを同時に受賞したバッテリーが存在しない。この4球団中3球団は、年こそ違うものの、受賞した投手も捕手もいるが、横浜DeNAは投手が皆無だ。福岡ソフトバンクと阪神は、昨年初めてバッテリーが同時受賞した。
一方、中日ドラゴンズは、12球団で唯一、ベストナインのバッテリーが出ていない。ベストナインの投手は延べ11人、捕手は延べ8人いるが、受賞した年はすべて異なる。
【追記:5/14】内野手と外野手のゴールデン・グラブについては、それぞれこちらで書いた。