【夏の離乳食】食中毒に注意!NGポイント5つを管理栄養士が解説
離乳食専門家の管理栄養士しょこです。
連日暑い日が続いていますね。梅雨ごろから夏にかけて、温度や湿度の上昇で食中毒の件数が増えてきます。
理由としては、このジメジメ暑い気候が、菌の増殖に最高条件なんです。
子どもは大人に比べて免疫力が弱く、消化機能が未発達のため、食品や調理器具の取り扱いには注意したいですね。
夏に関わらず、日頃から注意されていると思いますが、再度見直してみてくださいね。
・食中毒リスクのあるNGポイント
・食中毒予防の三原則
過度に不安になることなく、適切な対策を取りながら夏の離乳食を安心して楽しむためのポイントをしっかり抑えていきましょう。
【夏の離乳食NGポイント①】 作ったものをそのまま放置する
冷房が効いていても、常温放置が長ければ長いほど菌が増殖しやすくなります。
対処法①
長時間放置せずにすぐ食べる。作り置きは速やかに粗熱を取って冷蔵庫もしくは冷凍庫に保管する。
【夏の離乳食NGポイント②】保存容器に入れて熱々のまま蓋をする!
中で熱が籠るので食材の温度が下がりにくく菌が好む条件になります。
対処法②
速やかに粗熱を取ってから蓋をする。
対処法①②の速やかに粗熱を取る時の時短ポイント
ハンディファンや銀バットを使うと短い時間で粗熱が取れます。
銀バットは保存容器にピッタリサイズです。
【夏の離乳食NGポイント③】手作りの離乳食を持ち出す
夏場の高温多湿の中の持ち出しは、食べ物が痛みやすいです。
対処法③
保冷剤を入れて冷やしながら持ち歩く(早めに召し上がってくださいね)
もしくはBFを使う。
今のBFは種類が豊富ですから外出する時用に何個か試しておけるといいですね。
取り分けできる月齢になったら、取り分けを活用することも一つの方法です。
【夏の離乳食NGポイント④】残った離乳食を保管
一度口を付けたもの、触ったものにはいろんな菌がついています。特に外出時の持ち帰りは菌が繁殖するリスクが高まります。
対処法④
破棄するか食べ切れる量だけ与えるように調整できるといいですね。
【夏の離乳食NGポイント⑤】麦茶を長時間常温保管
他のお茶に比べてでんぷんが多く含まれるので水よりも腐るのが早いです。
対処法⑤
作ったら粗熱を取って冷蔵庫に入れる。冷蔵庫に入れない場合は、保冷のカバーや保冷マグに入れる。
離乳食の麦茶に関しては関連記事を参考にしてください。
食中毒の予防の三原則
夏の食中毒は3つの決まりで防ごう!
菌をつけない 手を洗う
菌を増やさない すぐ食べない時は冷蔵庫、冷凍庫に入れる
菌をやっつける しっかり加熱
細菌性食中毒が増える条件
温度・水分・栄養
温度(20度ぐらいから活発に増え始める)と水分を栄養にどんどん増え続ける。
なのでこの条件に当てはまらないように対策することが重要です!
今回の対処法もこの条件に当てはまらないようにしています。
調理器具・保存容器の洗浄・殺菌のポイント
食器用洗剤で洗浄し、しっかり乾燥させてから使用する。
細菌性食中毒の予防として、アルコール消毒(70%)が効果的です。
手指や食器・調理器具(まな板,包丁、保存容器)を使用前後でアルコール消毒をすることも対策の1つです。
おすすめアルコール
『パストリーゼアルコール77%』
食品にも噴射できる安全なアルコールです。
緑茶抽出物(カテキン)を含んでおり、抗菌作用が強化されています。口に入れても安全です。速乾するため、べたつかずに使用できます。
最後に!
離乳食に限らず、細菌性食中毒のリスクが高くなる時期になってきました!適切な対策を知って楽しく笑顔で夏の離乳食を乗り切りましょう!!