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アジアカップへの“最終準備”、ザックジャパン常連メンバーの復帰はアギーレ監督の方針のブレなのか?

浅野祐介ウォーカープラス編集長

長谷部誠、内田篤人ら海外組の帰国ーー。11月14日のホンジュラス戦と18日のオーストラリア戦、年内最後の2試合に向け、ハビエル・アギーレ監督は本田圭佑や香川真司らに加え、内田篤人や遠藤保仁、今野泰幸ら「ブラジル・ワールドカップ組」を招集した。

■ホンジュラス戦、オーストラリア戦の日本代表招集メンバー

▼GK

川島永嗣(スタンダール・リエージュ/ベルギー)

東口順昭(ガンバ大阪)

西川周作(浦和レッズ)

▼DF

森重真人(FC東京)

太田宏介(FC東京)

内田篤人(シャルケ/ドイツ)

吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)

塩谷司(サンフレッチェ広島)

酒井高徳(シュトゥットガルト/ドイツ)

昌子源(鹿島アントラーズ)

松原健(アルビレックス新潟)

▼MF

遠藤保仁(ガンバ大阪)

今野泰幸(ガンバ大阪)

長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)

香川真司(ドルトムント/ドイツ)

田口泰士(名古屋グランパス)

柴崎岳(鹿島アントラーズ)

▼FW

豊田陽平(サガン鳥栖)

岡崎慎司(マインツ/ドイツ)

本田圭佑(ミラン/イタリア)

小林悠(川崎フロンターレ)

乾貴士(フランクフルト/ドイツ)

武藤嘉紀(FC東京)

アルベルト・ザッケローニ前監督の“常連メンバー”でもある選手たちの復帰をセルジオ越後氏はどう見たか? 率直な思いを聞いた。

11月14日と18日に行われる親善試合に向けた日本代表が発表された。長谷部(誠)、遠藤(保仁)、今野(泰幸)、内田(篤人)といったザックジャパン時代の常連組が、アギーレ監督になって初めて呼ばれた。

アギーレ監督は過去4試合、テスト的な意味合いを強調し、多くの若手を試してきた。ブラジル戦でさえ、完全なるテストの場として利用してきたわけだ。当面の目標であるアジアカップを見据えたものだと強調していたけど、今回のベテラン勢復帰を見ると、過去4試合で思うような収穫がなかったか、不安に駆られたか、いずれにしろ、方針がぶれたように見えるね。代表チームの時計の針が巻き戻ってしまったようだ。

今回復帰した彼らがスタメンに居並べば、フォーメーションが変わっただけで、ブラジルW杯とほぼ同じだ。あの惨敗からの進歩も可能性も見えない。唯一変化を挙げるとすれば、武藤嘉紀の起用くらいだろうか。

アジアカップは結果を問われる舞台だ。そしてその直前の試合である今度の2戦も、これまでのようなテストではなく、内容、結果ともにある程度の手応えを掴まなければならない。そうした意味で、アギーレ監督にとって最初の正念場とも言えるね。

アジアカップまでの時間を考えれば即解任はあり得ないだろう。しかしその内容いかんでは、進退を問われる試合であるという認識を持つべきだ。ファンもメディアもそれくらいの厳しい目を向けていかないと、あっさりアジアカップで敗退してしまうよ。

結果を問われる舞台への“最終準備”。内容と結果と手応え、セルジオ越後氏が言うところの「アギーレ監督にとっての最初の正念場」に注目が集まる。

セルジオ越後のサッカー日本代表論

ウォーカープラス編集長

編集者/KKベストセラーズで『Street JACK』などファッション誌の編集者として活動し、その後、株式会社フロムワンで雑誌『ワールドサッカーキング』、Webメディア『サッカーキング』 編集長を務めた。現在は株式会社KADOKAWAで『ウォーカープラス』編集長を担当。2022年3月にスタートした無料のプレスリリース配信サービス「PressWalker」では、メディアの観点から全プレスリリースに目を通し、編集記事化の監修も担当。

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