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【河内長野市】和歌山県とを結ぶ県境・紀見トンネルの入口が面白い?河内長野側と和歌山側を見てみました

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市は奥河内という異名があるように、大阪河内地域でももっとも南側にあるため、和歌山や奈良と県境を接しています。

その中でも和歌山県の橋本市に車で行く場合に、お世話になるのが紀見トンネルですね。公共交通派の私にとっては馴染みの薄いトンネルですが、そのトンネルの入り口が非常に面白いと知ったので見に行ってみることにしました。

河内長野市のいちばん南側の駅、南海天見駅に到着しました。ここから河内長野市側の紀見トンネルの入り口まで歩いてみます。

天見駅からは出合ノ辻交差点から西方向、流谷の方面と、駅からそのまま遊歩道を南に向かって蟹井神社とか、そういう方向には歩いたことがあります。しかしこの辺りから南側は初めて歩きます。国道371号線ですね。

島の谷の交差点、この辺りまで民家が点在しています。

民家の姿が無くなり山と道路だけとなります。このとき運悪く雨が降っていましたので、歩くのにはあまり適していませんが、歩道があったので安心して歩けました。

さて、遠くに白い建物が見えてきました。

こちらが紀見トンネルの入り口のようです。「世界遺産の玄関口 橋本の柿 味は日本一」の文字が見えます。

こちらに河内長野市を示す表示板が見えました。ややこしいですが、ここから先が和歌山県というわけではなく、あくまでトンネルの途中に県境があります。

さらに近づいてみました。高さ制限のゲートがあり、4.3メートルよりも高い車はトンネルに入れません。

ここで紀見トンネルについておさらいすると、正式名称は紀見隧道で、1969(昭和44)年に完成しています。全長は1453メートルあるそうです。ほんとうに長いトンネルですね。

入口まで近づいてきました。普通にトンネルの入り口があるだけでなく、トンネルを抜けた先の自治体の宣伝をしているのが面白いですね。橋本の柿の味が日本一というのをこれを見て初めて知りました。

ちなみにここは標高が290メートルあるそうです。このトンネルの横から昔の高野街道の名残を持つ紀見峠への道があります。

紀見峠の標高が400メートル地点、トンネルができるまではそれしか道が無かったのですから当時トンネルが開通したときには、さぞかしみんな喜んだことでしょうね。

ちなみにこの柿のキャラクターの名前を調べたのですがわかりません。橋本市のキャラクター「はしぼう(外部リンク)」でも、橋本市のJA紀北かわかみのキャラクター「かきたん(外部リンク)」でもありませんでした。

さて、今度は和歌山側の入り口を見てみましょう。県境を越えるトンネルなので、当然県境を越えて和歌山県の紀見峠駅に来ました。

和歌山側に来たときには雨が止んで晴れていました。青空が広がっていますね。ここは柱本(はしらもと)の交差点です。

さて、紀見トンネルの入り口を見ると大阪と河内長野の文字が見えてきました。

さて横には新しいトンネルが出来つつあります。1969年にできた現在の紀見トンネルは老朽化が進んでいるので、新しく新紀見トンネル(仮称)を建設中とのこと。2024年までに開通する見込みなのだそうです。

さて、和歌山川の紀見トンネルの入り口の前に来ました。「ようこそ大阪の歴史感 文化財のまち河内長野市」と書いてありました。

こちらも高さ制限のゲートが付いていますね。

さて入口の目の前に来ました。モックルの隣に描かれている建物は観心寺の建掛塔(たてのかけとう)でしょうか?

参考:観心寺にある建掛塔
参考:観心寺にある建掛塔

というわけで参考までに見比べてみましょう。確かに似ていますね。

それにしても河内長野市内以外のところでモックルを見ると、なんとなく不思議な感じがします。その横に南天と思われる植物が描かれていますね。

下には正式名称である紀見隧道の文字が見えました。

この先に大阪府に通じる道があるんですね。トンネルの横に歩道のようなものがあります。歩行者禁止などの表示もなく歩けそうですが、やはり危険そうなのでやめておきました。

ちなみに和歌山側は標高250メートルなので河内長野側より40メートル低いようです。

ということで河内長野市側と和歌山橋本側のトンネルの入り口を見てきました。トンネルの黒い穴があるだけでなく、そのうえ側に「日本一の柿味」「大阪の歴史感」といった自治体宣伝文句があるのは面白いなと思いました。

まもなく新しいトンネルが出来ると、このトンネルの主要な役目が終って千早洞のように全面通行止めになるのか、旧道として残るのかははっきりとした情報が無くわかりません。

ただこの紀見トンネルがそのまま残る、もしくは新しいトンネルだけとなったとしても、そのトンネルの入口にもトンネルの先にある自治体の宣伝が新たに設置されたら面白いのにと思いました。

紀見トンネル
住所:大阪府河内長野市天見
アクセス:南海天見駅から徒歩30分、南海紀見峠駅から徒歩30分

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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