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【ワンオペ】育児でいつも髪振り乱した私を救ってくれたのは、優しい保育士さん常駐の神美容室でした

星河ばよイラストレーター・ブロガー

こんにちは、星河ばよです。

長男は発達障害グレーゾーン。このたび中学校に入学、特別支援級(以下、支援級)に在籍しています。

現在二人の息子は中1と小4に成長し、夫が不在の時でもお留守番を頼んで美容室へ行けるようになりましたが、以前までは私にそんな自由はありませんでした。

そこはまるでミニ保育園

今から10年近く前、長男が4歳、次男が1歳だった当時、私が美容室に行くのは夫の休みの日でないととても無理でした。

と言ってもシフト制の宿直勤務の夫と、固定休日の私の休みが被ることがあまりなく、たまの休みでも夫は午前中寝ている人でした。

そんな日々で美容室に行くのは半ば諦めていたのですが、次男の育休中に仲良くなったママ友がとある美容室を紹介してくれたのです。

それは託児ありの美容室でした。しかもまさかの近所!

さっそく幼い息子たちと美容室を訪ねてみると、「お子さんたちはこちらへどうぞ」と笑顔のスタッフが託児ルームへ案内してくれました。

そこには女性の保育士さんたちが3〜4人、すでに何人かの小さな子どもたちがいて思い思いにおもちゃで遊んだりお絵描きをしています。

さながらミニ保育園のようでした。私はなんだかワクワクしてしまいました(笑)。

帰り際に渡されたまさかの“連絡帳”

息子たちを預け、私は美容師さんの施術を受けていましたが、夢心地でした。

美容室はいつも夢心地ですが、「子どもを見てくれる美容室があるなんて…」と私はいたれりつくせりの状況に、涙が滝のようにあふれ出そうな心持ちでした。

施術後、生まれ変わったようにスッキリした気持ちで託児ルームへお迎えに行くと、長男も次男もニコニコ顔で私の元へ寄ってきました。

(楽しかったんだな…)

私はまたありがたい気持ちでいっぱいになりました。

「長男くんも次男くんも、おりこうさんでしたよ」

と保育士さんが優しく声をかけてくれながら、折り紙サイズのカラフルなお手紙を1枚、私にくれました。一目見てびっくり。それにはこう書かれていたのです。

「タロ(長男)くん
今日はお友だちがたくさんいたので終始楽しそうだったタロくん。
小さなお友だちに積極的に話しかけていました。優しいお兄さんですね。」

「ジロ(次男)くん
ママと離れたときにちょっぴり泣いちゃいましたが、おもちゃを見るとすぐに泣き止み、お兄ちゃんのそばで遊び始めました。
DVDを見たりおもちゃを走らせて遊び、とってもおりこうさんでした。」

まるで保育園で先生とやりとりする、連絡帳のようでした。

持参したおやつを何時ごろ食べたかについても書かれ、またお手紙は可愛らしいマスキングテープやシールで飾られていて、保育士さんたちの温かさが伝わってきました。

(次男はともかく、うちの長男は手がかかったんじゃないかな…)

と私は思いましたが、そんなことおくびにも出さない保育士さんたちの温かい笑顔に、私は感謝してもしきれませんでした。

***

いつでも美容室に行ける幸せ

—— それから、私がこの美容室に通い詰めたのは言うまでもありません。

いつでも好きなときに子連れで美容室に行けるというこの上ない嬉しさと、優しい保育士さんが子どもを見てくれるという心強さは、言葉にできないほどでした。

もともとそんなに美容室に行くタイプではないのですが、何かにつけて行きたくてたまらなくなって、美容室に行くのがワクワク&楽しみになったのを今でもはっきり覚えています。

かつてママ友がしてくれたように、私も保育園のママたちに教えました。

今では託児ありの美容室は珍しくないかもしれませんが、当時の私にはすごく驚きだったのでいまだにありがたく、ときどき“連絡帳”を見てはほっこりしています。

イラストレーター・ブロガー

男の子の育児漫画を描いています。小学生の長男と次男がいます。長男は発達障害グレー。

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