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通算出場105試合はすべて「代走」◆3者連続どころか「3球連続ホームラン」…【5月5日のMLB】

宇根夏樹ベースボール・ライター
ジェシー・ウィンカー(左)とデレク・ディートリック May 22, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

◆2019年5月5日

サンフランシスコ・ジャイアンツのジェフ・サマージャが、1回裏に3球続けてホームランを打たれる。シンシナティ・レッズの打順2~4番、エウヘニオ・スアレスジェシー・ウィンカーデレク・ディートリックが打った。3球連続ホームランは、2007年6月12日に、ニューヨーク・メッツのジョン・メインが、ロサンゼルス・ドジャースのウィルソン・ベテミットマット・ケンプホンチー・クオに打たれた。こちらの打順は7~9番。投手のクオがメジャーリーグで打ったホームランは、この1本しかない。

◆1999年5月5日

コロラド・ロッキーズが、1回表から9回表まで、どのイニングでも得点を挙げる。1923年6月1日のニューヨーク・ジャイアンツと、1964年9月13日のセントルイス・カーディナルスに続く3度目。それらのうち、カーディナルスとロッキーズは、どちらもシカゴ・カブスを相手に、リグリー・フィールドで記録した。なお、1回裏から9回裏までの全イニングで得点も、可能性としてはゼロではないが、現時点では皆無。最初の8イニングとも得点を挙げた試合は、いずれも9回裏の攻撃がなかった。

◆1975年5月5日

オークランド・アスレティックスが、ハーブ・ワシントンを解雇する。ワシントンの出場は、1974~75年に計105試合。1974年のポストシーズン5試合を含め、いずれの試合でも代走として起用され、打席に立つことも、守備につくことも、マウンドから投げることもなかった。通算31盗塁、17盗塁死、33得点。ポストシーズンでは、0盗塁、2盗塁死、0得点。

◆1904年5月5日

ボストン・アメリカンズのサイ・ヤングが、20世紀初のパーフェクト・ゲームを達成する。ナ・リーグでは1880年にリー・リッチモンド(6月12日)とジョン・ウォード(6月17日)の2人が完全試合を成し遂げているが、ア・リーグではこれが初めてだった。ヤングは1897年9月18日と1908年6月30日に、ノーヒッターも記録した。ちなみに、「サイ」はニックネームの「サイクロン」を縮めたもの。フルネームは、デントン・トゥルー・ヤング。

 5月4日のMLBは、こちら。

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ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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