ソフトバンク、ウォーカーが2戦連発!「調子が戻っている」。交流戦に「切り札」で1軍復帰あるか!?
5月25日、ウエスタン・リーグ公式戦で福岡ソフトバンクホークスはちゅ~るスタジアム清水に遠征してくふうハヤテベンチャーズ静岡と対戦した。
なお、試合前時点でオリックスとウエスタン首位タイで並んでいたが、ソフトバンクが勝利し、オリックスは敗れたため単独首位に立った。
【5月25日 ウエスタン・リーグ ちゅ~る 894人】
ソフトバンク `000022420 10
くふうハヤテ `000000010 1
<バッテリー>
【H】○大山(3勝2敗)、フェリックス、古川――谷川原
【V】●二宮(3勝3敗)、野口、東海林、モラ――居谷、深谷
<本塁打>
【H】ウォーカー3号
<スタメン>
【H】Dウォーカー 9笹川 5井上 4廣瀨 8柳町 3野村大 7正木 2谷川原 6イヒネ
【V】8増田 6仲村 5B・バスケス D福田 2居谷 7Y・バスケス 3高橋 9富山 4宜保
<得点経過>
5回表【H】野村大が先制タイムリー三塁打、正木が犠飛(V0-2H)
6回表【H】ウォーカーが右中間へソロ本塁打。柳町の内野ゴロの間に1点(V0-4H)
7回表【H】無死満塁からウォーカーが適時内野安打、笹川の犠飛、暴投で追加点後に井上のタイムリーでこの回4点目(V0-8H)
8回表【H】笹川が押し出し四球を選ぶ。相手暴投でもう1点(V0-10H)
8回裏【V】増田のタイムリーで1点を返す(V1-10H)
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ウォーカー、復調確信弾!
アダム・ウォーカー外野手が2試合連続の一発となる3号弾を放った。
六回表の先頭で打席に立つと、くふうハヤテ先発・二宮衣沙貴の外角高めの直球を右中間芝生席へ運んだ。
ウォーカーは「芯で強い打球をしっかり打てば、結果はついてくる。この一発は外寄りの球を右中間に打てたのは自分の中でいいサイン。調子が戻ってきている証拠だと思います」と手応えを口にした。23日の中日戦(タマスタ筑後)に続くアーチにも「しっかり後ろからボールを叩けている。自分のスイングが出来て芯でとらえられている」と笑顔を浮かべた。
昨オフの交換トレードで巨人からソフトバンク入り。今春のオープン戦では5本塁打を放ち“本塁打王”に輝いた。その調子のまま開幕カードだった3月31日のオリックス戦(京セラドーム)では移籍1号の先制本塁打、4月2日のロッテ戦(PayPayドーム=現みずほPayPayドーム)でも先制適時打を放って2戦続けてヒーローインタビューを受ける活躍を見せた。しかし、その後は振るわず20試合出場で打率.169、1本塁打、3打点の成績で4月30日に出場選手登録を抹消されてファーム調整となっていた。
ウエスタン戦でも成績だけを見ればこの日が14試合目の出場で打率.235、3本塁打、10打点とやや物足りなく映るが、2戦連発を放ったように調子は確実に上向いている。
「悪いときの変化球やボール球を空振りしていた時は、打ちに行く際に頭が動いてしまっていた。まずはそれが出ない形を作るため、体に少し制限をかけてスイングする形を作って試合に臨んでいた。それが出来てきて自分の形が戻ってきたところで、今度は自分のスイングを出来るような強さが出てきている。だからいいステップを踏めていると思います」
DHのない交流戦セ主催は「代打」が必要になる
1軍は首位独走で、打線も先日の楽天2連戦で計33点を奪うなど好調だ。なかなか入り込む余地がないようにも見えるが、28日の火曜日からはセ・パ交流戦に突入する。セ・リーグの主催試合ではDH制が採用されない。投手の打順のところで代打を多用する可能性も出てくる。
松山秀明2軍監督は「ファームでずっと成績を残しているのは柳町。ただ、昇格となると現在の状態の良さも加味することになります。ウォーカーもまだ2試合打っただけですが、先日の練習でアイピッチを打った辺りから練習の中でもスイングの力強さが変わっています」と評価した。切り札の厚みを増すためにファームから“好調な打者”を1軍に呼ぶ可能性は十分あるのではなかろうか。
(※写真はすべて筆者撮影)