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期限は今月末、支配下昇格にまた前進!ソフトバンク三浦瑞樹が「リリーフ」でも好投

田尻耕太郎スポーツライター

 7月18日、福岡ソフトバンクホークス3軍は、四国アイランドリーグplusとの交流戦で香川オリーブガイナーズとタマホームスタジアム筑後(以下タマスタ筑後)で対戦した。

【7月18日 交流戦 タマスタ筑後】

香川     `100000000 1

ソフトバンク `00200100× 3

<バッテリー>

【香】石田、●力聖、千代、香川――大輔

【ソ】東浜、○サルディ、三浦、S宮里――渡邉陸、盛島

<本塁打>

なし

<スタメン>

【香】3山田 7田川 5大西 9森本 6長嶺 D梶木 8山下 2大輔 4坂東

【ソ】9佐藤直 8佐藤航 2渡邉陸 Dウォーカー 7重松 6西尾 4桑原 3伊藤 5藤野

<得点経過>

1回表【香】森本が先制タイムリー(ソ0-1香)

3回裏【ソ】渡邉陸が同点タイムリー。ウォーカーがエラー出塁の間に勝ち越し(ソ2-1香)

6回裏【ソ】重松の内野ゴロの間に得点(ソ3-1香)

<トピックス>

・東浜巨が先発。2回1失点。

・サルディが3回1安打4三振、無四球無失点の好投。

・渡邉陸が4打数3安打1打点。

※※※※※※※※※※※

三浦が3番手で登板、普段は2軍で先発ローテ

 背番号140の三浦瑞樹投手が6回表から3番手で登板。3回を2安打2三振1四球の内容で無失点に抑えた。

 3軍戦での好投に今さら驚きはない。育成枠の左腕だが、2軍公式戦のウエスタン・リーグでは11試合に登板して2勝3敗ながら、防御率はリーグ2位の1.52の成績。開幕3試合連続で無失点投球を披露し、5月22日の中日戦以降は6戦連続でクオリティスタートを達成している。

 同僚で、リーグ防御率1位の前田純とともに今月末期限の支配下昇格が有力視されている中、この日は3軍戦にリリーフという形で登板した。

「今日は右打者のインコ-スにしっかり投げきることをテーマにしていました。ただいい時と悪い時がはっきりしていたので、そこが反省です」

 もはや3軍戦は結果ではない。高い内容を求める次元の中で投げている。見据えるのは1軍の舞台で結果を示すことだ。

「7月末が近づいていますけど、自分ではあまり考えないようにしています。あとは球団の方や首脳陣の方が決めること。ただ自分は上を目指してやっていきたいです」

 先発起用のほかにロングリリーフの適性を試す意味とも考えられる登板で、3回無失点は合格点だ。1軍はまもなく前半戦が終了する。三浦に朗報は届くのだろうか。

(※写真はすべて筆者撮影)

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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