【2015年に引退したメジャーリーガーたち/救援投手編】現役最年長はマイケル・ジョーダンとも対戦
前回の記事では、2015年のシーズン開幕以降に引退した先発投手を追いかけた。今回は救援投手。現役最年長だった右腕やドミニカンのセーブ記録保持者らが、別れを告げた。
ラトロイ・ホーキンス
RHP 42歳 MLB21年(1995-2015)
1042試合 1467.1回 75勝94敗127セーブ 防御率4.31
ラストイヤーを宣言して今シーズンに臨み、現役最年長として投げた。プロ入り当初は先発投手だったが、2000年から救援投手に転向し、歴代10位の通算1042登板。現役監督のうち、マイク・マシーニー(セントルイス・カーディナルス)とブラッド・オースマス(デトロイト・タイガース)とはメジャーリーグでバッテリーを組んだ。チップ・ヘイル(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)、ポール・モリター(ミネソタ・ツインズ)、クレイグ・カウンセル(ミルウォーキー・ブルワーズ)ともチームメイトだったことがある。1994年にはマイナーリーグでマイケル・ジョーダンと対戦した。
ジェレミー・アフェルト
LHP 36歳 MLB14年(2002-2015)
774試合 926.0回 43勝46敗28セーブ 防御率3.97
2007年からリリーバーに専念して成功を収め、サンフランシスコ・ジャイアンツで3度のワールドチャンピオンに貢献した。2014年のワールドシリーズ第7戦では2回途中から4回を終えるまで無失点に抑え、マディソン・バンガーナーにつないだ。2011年にロサンゼルス・ドジャースのファンがジャイアンツのファンに重傷を負わせた事件では、両チームがフィールドで観客に平和を訴えた時に、ジャイアンツを代表して声明を発表した(ドジャースの代表はジェイミー・キャロル)。故障がちではなかったものの、ハンバーガー用の冷凍パテを切り分けようとして右手を傷つけ、息子を抱きとめた際には右膝を痛めた。
フランシスコ・コーデロ
RHP 40歳 MLB14年(1999-2012)
800試合 824.2回 47勝53敗329セーブ 防御率3.38
通算329セーブは歴代15位、ドミニカン最多。9月上旬に引退を報じたESPNのエンリケ・ロハスによれば、コーデロは「実際のところ、ここ2年はプレーしていないけれど、正式なアナウンスをせずに去りたくなかった。ファンや、プロとして約20年プレーしたすべてのチームに感謝の意を示したかった」と語ったという。2014年にボストン・レッドソックスとマイナーリーグ契約を交わし、開幕直前にAAA行きを告げられると解雇を選んだ。
クリス・ぺレス
RHP 30歳 MLB7年(2008-2014)
393試合 379.1回 16勝24敗133セーブ 防御率3.51
2010~13年にクリーブランド・インディアンスで123セーブを稼ぎつつ、ホームの観客の少なさに文句をつけ、夫婦揃って麻薬所持で逮捕された。今シーズンはミルウォーキー・ブルワーズ傘下のAAAで開幕を迎え、6登板した時点で契約を破棄してFAに。6月下旬に薬物陽性反応で出場停止50試合を科され、7月上旬にボルティモア・オリオールズとマイナーリーグ契約を結んだものの、8月下旬に引退した。
デイン・デラロサ
RHP 32歳 MLB4年(2011-2014)
90試合 87.0回 6勝1敗2セーブ 防御率4.24
2013年にロサンゼルス・エンジェルスで75試合に投げ、防御率2.86を記録した。独立リーグも経た末、30歳にして開花。7月にはブルペンのそばに傷ついた鳥がいるのを見つけて保護した。ただ、翌年は故障もあって、深刻な制球難に陥った。今シーズンはボルティモア・オリオールズ傘下のAAAで8登板。チームを取材しているバージニアン・パイロットのデビッド・ホールが、6月にツイッターで引退を報じた。
斎藤隆
RHP 45歳 MLB7年(2006-2012)
338試合 338.0回 21勝15敗84セーブ 防御率2.34
2006~12年にリリーフとして250イニング以上を投げた116投手中、奪三振率10.65は8位、防御率2.34は6位。今年8月に引退表明の会見を行い、11月にインターンとしてサンディエゴ・パドレスのフロント入りした。