Yahoo!ニュース

オンライン対戦が可能となった「スイカゲーム」 おすすめの遊び方をご紹介

鴫原盛之ライター/日本デジタルゲーム学会ゲームメディアSIG代表
「スイカゲーム」の画面(※Nintendo Switch版で筆者撮影。以下同)

全プラットフォームの累計ダウンロード数が950万を超え、大人気を博しているAladdin Xのスマホ、Nintendo Switch用ソフト「スイカゲーム」(※数字は同社のサイトより引用)。

本作は、画面上部からフルーツをボックスに向かって投下し、同じ種類のフルーツ同士を2個くっ付けて「シンカ」(※サイズを大きくすること)させていくだけの極めてシンプルなゲーム。できるだけ多くのフルーツをボックスに詰めるほど得点が高くなり、フルーツが入り切れずにはみ出すとゲームオーバーとなる。

1人プレイ時のゲーム画面。最も大きいサイズに「シンカ」した、緑色のフルーツがスイカだ
1人プレイ時のゲーム画面。最も大きいサイズに「シンカ」した、緑色のフルーツがスイカだ

本作のNintendo Switch版は昨日、5月23日にアップデートされ、新たに2人で遊べるオンライン対戦機能が追加された。

オンライン対戦のルールはオフライン対戦と同じで、2人がゲーム終了時点でどちらの得点が高いかを競う「オリジナル」、5分以内の得点を競う「タイムリミット」、フルーツを5回シンカさせるごとに、相手側のボックスにシンカさせたフルーツを送り込んで攻撃できる「アタック」の3種類から選択ができる。

対戦相手は、「おまかせマッチング」を選択すると世界中のプレイヤーからランダムで決定されるが、あらかじめ「ルーム」を作っておくことで特定のプレイヤー同士だけで対戦を楽しむことも可能だ。

※筆者注:オンライン対戦を遊ぶためには、有料の追加コンテンツ「スイカゲーム 2人プレイモード 追加パック」を購入することが必要。

「タイムリミット」ルールで対戦しているところ。
「タイムリミット」ルールで対戦しているところ。

筆者は本作をまだ遊び始めたばかりだが、1人プレイでも十分に楽しめるので対戦したいとはまったく思わず、オフライン対戦を一度もプレイしたことがなかった。だが、今回のアップデートの報を聞き、試しにオンライン対戦を遊んでみたところ、想像以上に面白かったので驚かされた。

「オリジナル」はルール上、長期戦になりやすい印象で、筆者は対戦中に疲れて集中力が散漫になってしまうことが度々あったが、「タイムリミット」と「アタック」は、短時間で勝敗が決まるのでとても面白かった。

「タイムリミット」は、フルーツを持ったまま一定時間が過ぎるとフルーツが自動で落下し、残りタイムが少なくなるほど自動落下までの時間が速くなるので、スリリングな対戦が楽しめる。「アタック」は、大きくシンカさせたフルーツで相手を攻撃すると実に快感で、とりわけ「ぷよぷよ」シリーズが好きなプレイヤーであれば、かなりハマるのではないかと思われる。

対戦中は、1人プレイ時と同様にほのぼのとしたBGMが流れ、可愛らしいビジュアルとも相まって、真剣勝負をしているにもかかわらずストレスを感じることがほとんどない。電車やバスでの移動中や、勉強や仕事の合い間の息抜きなどにも、オンライン対戦は大いに楽しめることだろう。

「アタック」ルールで筆者が勝利したところ。相手が送り込んだフルーツを逆用して、自分のフルーツを大きくシンカさせて送り込むカウンター攻撃が(偶然だったが)うまく決まった
「アタック」ルールで筆者が勝利したところ。相手が送り込んだフルーツを逆用して、自分のフルーツを大きくシンカさせて送り込むカウンター攻撃が(偶然だったが)うまく決まった

(C)2021 Aladdin X Inc.

(参考リンク)

・Nintendo Switch版「スイカゲーム」(任天堂のホームページ)

ライター/日本デジタルゲーム学会ゲームメディアSIG代表

1993年に「月刊ゲーメスト」の攻略ライターとしてデビュー。その後、ゲームセンター店長やメーカー営業などの職を経て、2004年からゲームメディアを中心に活動するフリーライターとなり、文化庁のメディア芸術連携促進事業 連携共同事業などにも参加し、ゲーム産業史のオーラル・ヒストリーの収集・記録も手掛ける。主な著書は「ファミダス ファミコン裏技編」「ゲーム職人第1集」(共にマイクロマガジン社)、「ナムコはいかにして世界を変えたのか──ゲーム音楽の誕生」(Pヴァイン)、共著では「デジタルゲームの教科書」(SBクリエイティブ)「ビジネスを変える『ゲームニクス』」(日経BP)などがある。

鴫原盛之の最近の記事