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遠くの戦争は買いなのか/有事の金/S&P500vs全世界株式インデックス 投資するならどっち?

花輪陽子シンガポール在住FP(CFPⓇ・1級FP 技能士)
(写真:イメージマート)

こんにちは。シンガポール在住、ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子です。ロシアがウクライナに侵攻し、株式市場は下落(取引を停止していたモスクワ証券取引所は再開後、一時、前日比20%下げました)、反対に有事の金や原油などのコモディティは高騰しています。

「遠くの戦争は買い、近くの戦争は売り」という格言がありますが、日本経済もエネルギー価格が高騰すると大きな影響を受けそうです。慎重に優良銘柄の買い場を探すなど、急がずにじっくり投資先を探すのがよいでしょう。

また、やはり、この局面でもポートフォリオに金と銀を入れておくと、株価の下落と金価格との上昇が相殺されてバランスされました。しかし、今の高値から金や原油を買うべきではないかもしれません。それよりも安くなっている株を買うべきでしょう。24日米市場ではハイテク株などが買い戻されました。

S&P500vs全世界株式インデックス 投資するならどっち?

「S&P500vs全世界株式インデックス この先、投資するならどちら?」というご質問をいただいていたので回答したいと思います。

結論から言うと、全世界株式インデックスのほうがベターだと感じます。理由は今後、米国優位の市場が是正され、国によるリターンの差が少なくなる可能性があるからです。

過去10年間では米国株のパフォーマンスは好調でした。しかし、歴史を遡ると、必ずしも米国株一強の時代が続いていたわけではありません。分散の観点からは全世界株式を保有するほうがベターです。

全世界株vs米国株~S&P500指数に死角はあるか?~

投資家のジム・ロジャーズ氏も日本や中国など他の国のインデックスに投資をしたほうが儲かる可能性があると言っています。

S&P500に積立投資をしても儲からない時代が来る ジム・ロジャーズ世界的投資家が予言

また、先月にお送りし一部マネーボイスにも掲載されている記事の中で、ゴールドマン・サックスのレポートを取り上げました。こちらでも、金利が更に低くなることがなければ、要因や国に基づくリターンの差別化は少なくなると予想されています。

この先10年、インデックス投資は不遇の時代か。レイ・ダリオが備える2022年相場の大転換=花輪陽子

全世界株式では株式時価総額に応じて投資比率が自動的に調整されます。特定の国に偏ることがないために地政学的リスクを抑える効果があるのです。

つみたてNISAやiDeCoで積み立てる場合、一本投資信託を選ぶには全世界株式インデックスがベターでしょう。

10%前後の配当、高インカムのリバース・コンバーチブル・ノート(RCN)とは

株式市場の低迷や、債券利回りの低下により、インカムゲインを求める投資家は、キャッシュフローが大きく悪化する可能性があります。

そんな中、短期間の仕組み投資商品であるリバース・コンバーチブル・ノート(RCN)が注目されています。

RCNは、比較的短い満期(3ヶ月から1年の範囲)で従来の社債よりも高い利回りを提供できるため、一部の投資家にとって魅力的な商品となる可能性があります。

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シンガポール在住FP(CFPⓇ・1級FP 技能士)

外資系投資銀行を経て、スイスのファミリーオフィスでウェルスマネジメントに従事。日本人の海外移住や資産運用、海外富裕層の日本移住のサポートも。著書に『世界標準の資産の増やし方』(東洋経済新報社)、世界三大投資家のジム・ロジャーズ氏の翻訳書を多数出版、『ホンマでっか⁈TV』等TV出演多数 お仕事の依頼は fp@yokohanawa.com へお願いします。花輪陽子のシンガポール富裕層の教え https://www.mag2.com/m/0001687882.html 花輪陽子のnote https://note.com/yokohanawa 

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