新NISA、ボーナスで今年の枠を使い切るべき?成長投資枠の活用法をFPが解説
2024年1月から始まった新NISAですが、年間投資枠があることをご存知でしょうか?
今年も残すところあとわずかで年間投資限度額を使い切れていないという方も多いかもしれません。そんな方は、ボーナスを活用してNISA枠をできるだけ使うべきなのでしょうか?FPが解説したいと思います。
NISA口座を利用すると、株式や株式投資信託などを売却した儲けに対して、税金がかからない、保有中の配当金などに対して税金がかからないなどのメリットがあります。しかし、この制度は儲けが出ていないとお得にはなりません。
NISAのデメリットとしては、他の口座との損益通算ができない、損失を翌年以降に繰り越すことができないなどがあります。
2024年は7月に日経平均株価が4万2,000円台を記録しましたが、8月に一時期3万1,000円台に下落、12月2日現在は3万8,000円台をつけています。つまり、今年の初めに日本株に投資を始めた方は利益が出ていない場合も多いかと思います。株式投資は短期や中期では、価格の上下が激しく、投資期間によっては損失が出る場合もあります。
NISAでは短期間で儲けを出すというよりも、長期の老後資金などの資産形成に向きます。インデックスファンドなどで国際分散投資をして、毎月コツコツ積み立てることをお勧めします。個別株は特に値動きが激しいのでNISA口座以外で購入をするのも一つです。また、子供の教育費や住宅資金の頭金など中期の目的があって貯めているお金は預貯金など投資以外で貯めるほうがベターです。
12月にボーナスをもらう 成長投資枠の活用法
12月はボーナス月で賞与が出るという人も多いかもしれません。毎月の積立でつみたて投資枠は使っているけれど、成長投資枠は余っているという方はボーナスを活用するのも一つです。
成長投資枠でもつみたてもできますし、一括購入も可能です。投資対象も幅広く、株式、ETF(上場投資信託)、REIT(上場不動産投資信託)などを一括購入したり、投資信託をつみたてで購入したりすることもできます。
制度上は年2回以上の購入でつみたてとみなされ、毎日、毎週、毎月など「一定額」を「定期的に」「継続的に」購入していくこととなります。金融機関によってはボーナス時に増額設定できる場合もあります。
繰り返しになりますが、NISAでは長期、分散、つみたてを心がけ、ボーナスで使う予定がないという方は積み増しをすることも検討してもよいでしょう。くれぐれも用途のあるお金で投資をすることは控えるようにし、生活やライフプランが破綻しないように、安全な資産運用を心がけしましょう。
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