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ダブル熱帯低気圧の一つが台風13号に もう一つの熱帯低気圧の動向は?

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
台風13号と熱帯低気圧の雲(ウェザーマップ)

台風13号が発生

台風13号の予報円(ウェザーマップ)
台風13号の予報円(ウェザーマップ)

最新の台風や熱帯低気圧情報(気象庁)

フィリピンの東海上に発生していたダブル熱帯低気圧のうち、西側(タイトル画像の左側)のフィリピンの近くにあった熱帯低気圧がきょう6日(月)午後3時に台風13号となりました。

この台風はフィリピンに沿うように北上した後、9日(木)から10日(金)にかけて、フィリピンを横切り、南シナ海を西進する見込みで、今のところ、日本列島への直接の影響はない見込みです。

一方、ダブル熱帯低気圧のうち、東側にあるもう一つの熱帯低気圧は今後の勢力や進路によっては、沖縄をはじめ、日本列島に影響するおそれがあり、注意が必要です。

熱帯低気圧の動向は?

天気図の変化(気象庁発表に筆者加工あり)
天気図の変化(気象庁発表に筆者加工あり)

気象庁が発表している予想天気図によると、あす7日(火)午前9時の段階で、まだダブル(2つの)熱帯低気圧の予想となっていますが、この予想天気図が発表された後、フィリピン付近の熱帯低気圧が台風13号に急発達したため、あすの予想天気図上ではまだ熱帯低気圧のままとなっています。

ただあさって8日(水)午前9時の段階では、台風13号に変わっており、フィリピン北部のルソン島を目指して、北西進している予想です。

一方で、ダブル熱帯低気圧のうち、東側にある熱帯低気圧は今後もしばらくあまり勢力が変わらずに、あさって8日(水)午前9時の段階でもフィリピンの東海上を北西進している予想です。

しかし、西側にあった熱帯低気圧が予想以上に急発達し、台風13号に変わったように、この熱帯低気圧が進む海域の海水温も30度前後あるため、一気に発達し、台風の勢力に変わってもおかしくありません。

JTWCの予想は?

JTWCの予想に筆者加工あり
JTWCの予想に筆者加工あり

参考までに上記の熱帯低気圧に関するJTWC(米軍合同台風警報センター)の予想では、あさって8日(水)までには台風の勢力に発達しつつ北西方向へ進み、11日(土)には最大瞬間風速約60メートルの日本で言う非常に強い勢力に発達し、石垣島付近へ近付く予想です。

もちろんこれは諸外国の一部の予想であって、あくまでも参考ということですが、計算によっては、台風の勢力で沖縄に近づいた後、北寄りに転向し、東シナ海を北上する予想も散見されますので、今後の最新情報に十分ご注意下さい。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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