ダブル熱帯低気圧が発生 今後の動向に要注意
ダブル熱帯低気圧が発生、今後北上へ
フィリピンの東海上に発生していた気がかりな雲域の中で、きょう6日(月)午前3時、ダブル(2つの)熱帯低気圧が発生しました。天気図上にあるTDマークが熱帯低気圧となります。
気象庁の予想によると、このダブル熱帯低気圧はあす7日(火)夜にかけて、今と同じくらいの勢力で、ともに北西方向へ500キロ程度移動する見込みです。
そしてこのあとの予想ですが、ダブル熱帯低気圧が互いに干渉しあう可能性もあるため、進路、勢力ともにまだかなり不確実性が大きな状態で、諸外国を含めて様々なパターンが計算されています。
例えばダブル熱帯低気圧はあまり発達せずに、それぞれフィリピン北部を通過し大陸へ向かうような計算、あるいはどちらかが台風となり、フィリピン北部や沖縄方面へ北上してくるような計算、あるいはどちらも台風となり、フィリピン北部や沖縄方面などへ北上してくるような計算などなど。
日本のモデルでは今のところ、フィリピン北部から台湾付近を通り、大陸へ向かう計算が多数派となっています。
また海水温が30度以上あるため、一気に台風の勢力へ発達する可能性がある一方、互いに干渉しあうとどちらも強まらない可能性もあるなど、今のところ、勢力予想も大変難しくなっています。
ECMWFの予想では台風として沖縄や九州に近づく?
参考までにECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)の予想では、ダブル熱帯低気圧のうち、東側(右側)にある熱帯低気圧が台風の勢力に発達しつつ、今週末に沖縄付近を北上し、その後九州方面へ転向するような計算となっています。
これはあくまでも諸外国の計算の一部ではありますが、ダブル熱帯低気圧のうち、東側の熱帯低気圧に関しては、このような計算が増えつつあるように感じます。
今後の勢力や進路次第では、今週後半以降、日本列島に大きく影響するおそれもありますので、気象庁からの最新情報を確認するなど、ダブル熱帯低気圧の今後の動向に十分注意をしていただきたいと思います。