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間もなくゴング! WBA/WBC/IBF/WBOスーパーミドル級タイトルマッチ

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
Esther Lin/SHOWTIME

 ついに今日、WBA/WBC/IBF/WBOスーパーミドル級タイトルマッチ、サウル・“カネロ”・アルバレスvs.4冠スーパーウエルター級チャンピオン、ジャーメル・チャーロ戦のゴングが鳴る。

 前日計量を、カネロもチャーロも共に167.5パウンドでパスした。最終記者会見での両者の言葉をご紹介しよう。

Esther Lin/SHOWTIME
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 59勝(39KO)2敗2分で、今回が24度目の世界タイトルマッチになるカネロは言った。

 「気分は最高だ。この戦いに向けた準備は整っている。ジャーメルはいい選手であり、私には今更証明すべきものなど無い。が、今回は彼に対して、見せつけねばならないと思っている。彼は私の能力を疑問視しており、だからこそ対戦を希望してきた。今、彼に私というファイターの実力を味わってもらう。それが私のモチベーションになった。

 素晴らしいキャンプをこなしたので、皆さんに新しい技術を披露したいね。いつも己を奮い立たせて、100%のトレーニングをしているが、この試合は特に気持ちが入っている。試合当日、私が何者であるかを彼に感じて頂く。

Esther Lin/SHOWTIME
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 ジャーメルは、私の実力を理解するだろう。説明するのは難しいが、何かが違うのさ。彼は、私のようなファイターと拳を交えた経験が無い。

 素晴らしいファイトになるから、ぜひ注目してほしい。自分がいかなるタイプの野獣になればいいのかは分からないが、獣であることは間違いない。

Ryan Hafey/Premier Boxing Champions
Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 私はどんなファイターも決して見下したりはしない。彼らの何が武器なのかを把捉しているし、その対策もしている。私はあらゆるタイプのファイターたちと戦ってきた。しかし、ジャーメルは私レベルとの戦いを経験したことが無い。

 私は歴史を作りたい。多くの事を成し遂げたいんだ。このファイトも、そのうちの一つさ。人間ってやつは、常にネガティブな感情を持つ。そういう意味でも、私は、自分がまだトップであることを証明する必要がある」

Esther Lin/SHOWTIME
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 35勝(19KO)1敗1分の154パウンド4冠王者、ジャーメル・チャーロも話した。

 「ついに辿り着いたよ。待ち望んだ"この時"を迎えた。集中を切らさずに、ハードなトレーニングキャンプをやり終えた。カネロは想像以上のファイターだ。彼はボクシングというスポーツで、もはや付け加えるものなど無い程、全てをやり遂げている。

 だが、俺は自分の伝説を築くために、やるべきことが沢山あるんだ。あらゆるツールを装備しなければ。これは俺の時間だから、どちらが勝つかは分かっている。なのでファンの皆さん、リターンマッチでまた会おう。

Esther Lin/SHOWTIME
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 俺は戦士だ。やるべきことを全部やったうえで、今この瞬間がある。カネロはこれまで俺レベルのファイターと対戦したことが無い。カネロは偉大な選手たちと戦ってきたが、俺は、彼の過去の対戦相手とは大きく異なる。

 俺は科学的ボクシングに逆行している。若手の一人だが、人生においてずっとリングで戦ってきた。俺が人生で経験してきたことは、他者とは比較にならない。この立場にいる資格を持ち、自分の価値を証明する機会を得たんだ。

 カネロが何と言おうと、俺はこの戦いに勝つ為にやってきた。彼が自分のスキルを証明したいという気持ちがあるのなら、ウエルカムだ。勝つのは俺だから。

Ryan Hafey/Premier Boxing Champions
Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 歴史を作ることが、俺にとって最も重要な事だ。それが全てさ。何年かしたら、人々はいずれ、この試合のことを思い出して、過去を楽しむんじゃないか。今、俺たちはこの瞬間を生きており、新たな章を捲り続けている。

 俺はこれまで、自分の言ったことをやり遂げてきた。これからも同じように進み、また達成してみせる。"今"は、俺の時間であり、俺の瞬間なんだ」

Esther Lin/SHOWTIME
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 154パウンドのジャーメル・チャーロが、168パウンドにどこまで適応できるかーー見所はそこにある。開始ゴングを待ちたい。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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