Yahoo!ニュース

【筆者独断、大阪で今一番熱い中華】コンテストで25の受賞歴を持つシェフのモダンチャイニーズレストラン

くろにゃんホテルとグルメのライター

大阪府大阪市中央区、各線、淀屋橋駅直結の「淀屋橋odona(オドナ)」の2階に今年6月オープンのモダンな中国料理店「atelier HANADA by 森本(アトリエ ハナダ バイ モリモト)」。

オープンから早4カ月がたち、落ち着いた頃を見計らってディナーを食べてきました。コースでいただいてみて、今大阪で一番熱い中華だと思いました。ぜひ記事をチェックしてみてください。

「atelier HANADA by 森本」総料理長・花田洋平氏

以前の記事画像を転用 https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/d340f1447b06fff8df087e6d30d1523e18d88d1a
以前の記事画像を転用 https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/d340f1447b06fff8df087e6d30d1523e18d88d1a

総料理長の花田氏は、大阪の一流ホテルで勤務時より、国内外のコンテストに出場し、25の受賞歴を誇る凄腕。今回は、受賞した料理を含むコースをいただきました。

HANADA "Sublime Signature"

ハートを逆さにしたような木製ボードにクロスとメニュー。まずセッティングにときめきます。これ重要。

Amuse

アミューズは「フォアグラのタルト」です。サクサクの春巻きの皮のタルトカップに、中国の香辛料と脂で低温調理されたフォアグラ、いぶりがっこ、上にはキャビア。

頂上湯

この上なく最高のスープという意味でしょうか。烏骨鶏のスープに、金華ハムの塩分で味付け。松茸、スッポンも入っていて、全般的には濃厚な鶏の味のスープ。スダチを絞るとその風味が失われるのは残念ですが、土瓶蒸しのような味わいになるのはオツ。美濃焼の薄くて品の良い器にて。

OMOTENASHI

頭の部分を使ったクラゲの和え物は花穂紫蘇風味で。鮑は低温調理で柔らかくしてブランデーとレモン果汁と醤油のソースで。河内鴨は唯一生食でができる鴨とされていて、その旨味がたまらない。

脱皮したてのエビは唐揚げにて丸ごと食せます。20種以上のスパイスと揚げたエシャロットで作られた香味パウダーが、そう辛くはなく激うま。

石に張り付いたものは海老の脂や卵を使ったせんべい。ビジュアルと味わいの両方で楽しませてもらいました。

Dim Sum(ディムサム)

しいたけの原木?と思いきや。

しいたけ型の豚まんでした。これにはすっかりだまされました(笑)。ふかふかしっとりの皮に肉味噌が詰まっていておいしい。

沖縄直送 特選魚

沖縄県より直送の高級魚スジアラ。沖縄三大高級魚の中でもずば抜けて良いとされるそう。

セイロで蒸して、うまみのあるソース、パクチーとともに、絶賛もののおいしさ。

Granite(グラニテ)

ポートワイン、巨峰、生姜を一緒に煮出したものをソルベよりも粗いグラニテにしてお口直し。

漆黒酢牛(シッコクスギュウ)

鹿児島のさつま姫牛、サーロインの部位を使った酢豚ならぬ酢牛。まろやかな酸味が特徴。お月様に見えるものは杏のソースで、落款印(らっかんいん)はパプリカだったかな?

白いお皿に竹墨で竹の絵を描くパフォーマンスも優雅でステキでした。

KAWACHI-DUCK

河内鴨を使った北京ダッグ。きゅうり、河内鴨の肉、マンゴーソース、河内鴨の皮、揚げ湯葉、洋梨(イチジクから変更)などをのせた皮をくるくると巻いていただきます。ミソはベーシックで本格的な北京ダッグに食感やフルーティーな味わいがプラスされて楽しめました。おかわりください!

ふかひれのシャトーブリアン

フカヒレの真ん中の極上な部分ということで”シャトーブリアン”と名付けたそう。まるで麺のように長い!

フカヒレあんの下には奈良県産米のヒノヒカリ。今まで食べた中で最高のフカヒレ丼!

栗 酸梅湯(クリ サンメイタン)

栗のアイスに、酸梅湯(サンメイタン)と呼ばれる中国の漢方梅ドリンクのソースをとろりとかけ、栗粒入りで少量のラム酒を混ぜたリコッタチーズ、鉄観音茶のほろ苦いクランブル、木の枝のようなチョコレート添え。センスの光る洋風チャイニーズデザートでした。

Putit Four

さらにプティフールつき。ケースの中に美しく盛り付けられた中から、好きなものを選べます。

全部で4種。八角風味のティグレ、洋梨のマカロン、黒ゴマのクッキー、四川山椒を加えたチーズクッキーとどれも洗練されています。

ドリンク

食前酒は「花田スピリッツ」。シェフの故郷の和歌山の梅酒に、ベルモット(フレバーワイン)、烏龍茶、炭酸などを合わせた酸味のあるカクテル。

食後の中国茶は香りを確かめてオーダーできます。

ナツメやキンモクセイなどを合わせて味わいや香りをプラス。茶器もステキ。

食中はワインや中国茶、お料理とのペアリング酒も楽しめます。

おわりに

コンテストで受賞するには、調理の技術の高さはもちろんのこと、”魅せる技術”も必要。いただいたコース料理は、食材も技法も素晴らしく、大満足のディナーでした。

季節や仕入れでメニューが変わることがありますが、このようなコースが食べたい方はぜひ行ってみてください。おひとり様も歓迎。

atelier HANADA by 森本
大阪府大阪市中央区北浜4-3-1
淀屋橋odona A棟 2F

06-6906-8395

ランチ:
・コース料理出会い"Encounter" 7,700円
※オープン当初のPrifix Lunchはなくなりました。

ディナー:
HANADA "Sublime Signature" 16,500円
はじまり "Introductory" 11,000円
温故知新 "Modern Heritage" 27,500円
※ペアリング付きコースあり。

日曜定休

公式インスタグラム(外部リンク)

※本記事制作にあたってはガイドラインに基づき公平中立に制作しています。

プロフィールのページからフォローすると、ホテルとグルメ・旅に関する日々発信の記事も読んでいただけます。

ホテルとグルメのライター

東京・関西2拠点生活+旅。ホテルとグルメの情報を毎日掲載しています。ライブドアブログ(22年~、15,000記事~)、インスタグラム(5,700投稿~、フォロワー37,000人~)、食べログ(約16年、約4000件)、Googleローカルガイドレベル10、国内外のホテル・レストランを多数取材しています。

くろにゃんの最近の記事