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「ホームラン・ダービー優勝&オールスター・ゲームMVP」のチャンスがあるのは、大谷翔平ら5人

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(左)とサルバドール・ペレス Jun 9, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 同じ年に、ホームラン・ダービーで優勝し、オールスター・ゲームでMVPを受賞した選手は、1991年のカル・リプケンJr.と2003年のギャレット・アンダーソンしかいない。

 リプケンJr.は3打数2安打、1本塁打、3打点。アンダーソンは4打数3安打、1本塁打、1二塁打、2打点。ホームラン・ダービーで優勝し、その年のオールスター・ゲームでホームランを打ったのも、2人の他には、1995年のフランク・トーマスだけだ。ちなみに、この年のオールスター・ゲームMVPは、ジェフ・コーナインが受賞した。

 リプケンJr.とアンダーソンに続き、今年、史上3人目のホームラン・ダービー優勝&オールスター・ゲームMVPとなるチャンスがあるのは、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)、ジョーイ・ギャロ(テキサス・レンジャーズ)、サルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)、マット・オルソン(オークランド・アスレティックス)、ホアン・ソト(ワシントン・ナショナルズ)の5人だ。

 ホームラン・ダービーの出場者は8人いるが、ピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)、トレイ・マンシーニ(ボルティモア・オリオールズ)、トレバー・ストーリー(コロラド・ロッキーズ)の3人は、オールスター・ゲームに選ばれていない。

 こちらの3人は、別の史上3人目となるチャンスがある。これまで、オールスター・ゲームに選ばれず、ホームラン・ダービーに出場して優勝した選手は、2013年のヨエニス・セスペデスと2016年のジャンカルロ・スタントン(当時マイアミ・マーリンズ/現ニューヨーク・ヤンキース)の2人だ。

 アロンゾは、2019年のホームラン・ダービーで優勝している。今年も優勝すると、1998~99年のケン・グリフィーJr.と2013~14年のセスペデスに続く、史上3人目の連覇となる。そうなれば、優勝2度以上は史上4人目。その2人目は、2009年と2012年に優勝のプリンス・フィルダーだ。グリフィーJr.は、1994年にも優勝している。

 また、ロッキーズでプレーしているストーリーにとって、開催地のクアーズ・フィールドはホームだ。こちらは、史上4人目のホーム優勝がかかる。過去の3人は、1990年のライン・サンドバーグ、2015年のトッド・フレイジャー、2018年のブライス・ハーパー(当時ナショナルズ/現フィラデルフィア・フィリーズ)だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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