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黄砂に吹かれて2年ぶりに試合中止/ハンファの2年目、国内投手初の160キロ超え<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
国内投手最速の161キロを記録したムン・ドンジュ(写真:ハンファイーグルス)

12日のKBOリーグは全5試合のうち、4試合が18時30分開始のナイトゲームで行われた。

ソウル・チャムシル球場で予定されていたトゥサンベアーズ-キウムヒーローズは、試合開始約1時間前に大気汚染による中止を決定した。同理由での中止は2021年5月8日以来2年ぶり。

KBOリーグでは大気中の粒子状物質(PM10)、微小粒子状物質(PM2.5)の濃度によって試合実施の判断基準があり、この日はその数値を超えていた。中国大陸の砂漠域から飛来した黄砂の影響によるもので、日中行われる予定だったフューチャーズリーグ(二軍)でもダブルヘッダー2カードを含む5試合が中止になっている。

◇4月12日(水)の結果

・トゥサン 中 止 キウム(チャムシル)

 勝:

 敗:

・サムスン 0 - 3 SSG(テグ)

 勝:ムン スンウォン

 敗:ペク チョンヒョン

・KIA 2 - 0 ハンファ(クァンジュ)

 勝:アンダーソン

 敗:ムン ドンジュ

・ロッテ 8 - 12 LG(プサン)

 勝:キム ヨンジュン

 敗:キム ウォンジュン

・NC 5 - 1 KT(チャンウォン)

 勝:イ ヨンジュン

 敗:コ ヨンピョ

⇒ KBOリーグ公式戦日程と結果(ストライク・ゾーン)

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

◆「最速161キロのムン・ドンジュ、好投も黒星」

ハンファイーグルスの21年ドラ1右腕、ムン・ドンジュが今季2度目の先発。6回92球を投げ被安打3、KIAタイガース打線を2点に抑えるも味方の援護なく2勝目とはならず初黒星を喫した。ムン・ドンジュは初回、2番パク・チャンホの3球目にこの日の最速161キロの直球で見逃し三振を奪った。KBOリーグでの160キロ超えは国内投手では初だ。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、ロッテジャイアンツ)>

LGツインズ戦に1番レフトで先発出場。1打席目レフトフライ、2打席目センター前ヒット、3打席目ピッチャー返しのセンター前ヒット、4打席目見逃し三振、5打席目7球目をセンター前ヒット、5打数3安打。

⇒ 安田権守、レギュラーで打率3割残すも「現実は甘くなかった」 来季(今季)はロッテジャイアンツでプレー

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載しています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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