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長田智希が日本代表で求められるわけ。【ラグビーのサブスク】

向風見也ラグビーライター
2021年度は早稲田大学で主将だった(写真:森田直樹/アフロスポーツ)

 7月から対外試合を始めているラグビー日本代表にあって、鮮烈な印象を残す1人が長田智希だ。

 今季の国内リーグワンにあって、埼玉パナソニックワイルドナイツの一員として新人賞を受賞した。

 身長179センチ、体重90キロと決して大柄ではないものの、身体衝突の多いセンターの位置で防御を引き寄せながらのパス、攻守におけるポジショニングの妙、守備範囲の広さをアピールする。

 代表選出は今年が初。ワールドカップフランス大会を約1か月半後に控え、15日までの対オールブラックス・フィフティーン2連戦で途中出場を続けた。持ち味を発揮した。

 本稿では、6月中旬からの合宿を約3週間後に控えたタイミングでの共同会見時の発言をまとめた。

 選手に求める資質を「タフ」と「スマート」に集約させる現日本代表で、長田がなぜ抜擢されたのか。それがわかる内容に映る。

 以下、共同取材時の一問一答の一部(編集箇所あり)。

——代表入りへの思いは。

「僕は日本代表の選手が戦っている姿を見て憧れたのではなく、ラグビーを始めた小学校の頃から、スポーツやるならトップに行きたいと考えていて、そのなかで日本代表を目指そうと思い、いままでやってきました。

ぼやっとじゃなくて、明確に日本代表を目指そうと思ったのは、リーグワンに入ってからですかね。そういう(同リーグでプレーする国際的な)選手と一緒にやるなか、自分も手が届くところにいると感じ、自信も生まれ、日本代表への思いが自分のなかで明確になったと感じます。

 今年ワールドカップがあるのは前から分かっていた。リーグワンで活躍すれば(代表入りに)絡めるんじゃないかという思いはありました」

——この1年間、リーグワンでは各国代表レベルの選手と練習や試合をしてこられました。そのなかで、世界で活躍する選手の共通項はあると感じますか。

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ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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