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片づけられない女を卒業した私が続けてきた、すごく地味でシンプルなこと

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

私は元汚部屋の住人です。人が来たら床に散らかっているモノもホコリもまとめてモップで一気に押し入れに押し込んでいた20代の頃。

家に何がどのくらいあるのかも把握できず、買うのは同じような服ばかり、いつも探し物をしどれが洗濯前でどれが洗濯後の服かわからない生活をしていました。

そんな私が結婚後、片づけにめざめ家は次第に整い始め、現在では散らかることはあるけれど比較的快適に過ごせるようになりました。

そして私がしてきたことは本当に地味でシンプルなことでした。

ボールペンを最後まで使い切った

家が整うようになり私ができるようになったのは、たくさんあるボールペンをキレイに収納することではなく使い切ることでした。

片づいていな家庭には、中途半端に使っているモノがたくさんあります。ペン立てにはボールペンが何本もあるし、使い切っていない同じような洗剤が何本もあります。

家にモノが入ってきてもなかなか出ていかないのです。

家にモノが停滞しないようにするためには捨てることが大事ですが、人は使い切っていないとなかなか捨てることができません。

そこで家にすでにあるモノは、片っ端から使い切っていくことが大切です。

モノを最後まで使い切ることでわかること

これまで私は家にあるすべてのボールペンをペン立てに差し込み、どれも中途半端に使い一本くらいなくなっても気づくことはなく、使ったら元に戻さなくてもたくさんあるから特に困ることもありませんでした。

現在は使い切ることを意識し、数本だけをペン立てに指し残りは別の場所にしまっています。

たったボールペン1本?そんな小さなコトと思うかもしれませんが、ボールペンに限らず何かを「使い切る」のはとても大切なことですし、実は結構難しいことです。

そして最後まで使い切ることを意識すると、消費するまで時間がかかることや、このボールペンは書きやすい、細字のタイプの方が好きなど、自分の好みもわかるようになり、自分で購入するときの選ぶ基準ができ、安易に不要なモノが増えないようになります。

自分が使い切れるモノの量はそんなに多くない

家が散らかってモノが多い現実を目の前にすると、何から片づけよう、どうやって片づけよう、何を捨てようと思いますが、実はものすごくシンプルなことが大事です。

なかなか片づけができない、モノが多いと思っている人は、とりあえず今あるモノを使い切ることを意識してみてください。

量が減るモノであれば消費しましょう。服や食器のように使っても量が減らないのであれば満足するまでどんどん使いましょう。

使い切るまで使いたくないのであれば、あなたにとって必要のないモノなのかもしれません。

自分一人が使い切ることのできるモノの量はそう多くありません。そう考えると家にはそんなにたくさんのモノは必要でないのかもしれません。

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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