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初安打、1000安打、2000安打は、すべてホームラン。あと1本に迫る3000安打も!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
ミゲル・カブレラ JUNE 22, 2003(写真:ロイター/アフロ)

 ミゲル・カブレラ(デトロイト・タイガース)は、3000安打と600二塁打にリーチをかけている。

 4月22日の試合は、雨天順延となった。その前日の試合については「申告敬遠により「3000安打」は次の試合に持ち越し。もし敬遠四球が「申告」でなければ…」で書いた。その記事でも紹介したとおり、次の安打が二塁打なら、3000安打と600二塁打の同時達成は、史上初となる。

 また、3000本目の安打が、二塁打ではなくホームランであれば、こちらも史上初のトリビアを生む。カブレラは、初安打、1000安打、2000安打を、いずれもホームランで記録している。

 初安打は、2003年6月20日。この日、メジャーデビューしたカブレラは、4打席続けてアウトになった後、11回裏にサヨナラ本塁打を打った。1000安打に到達したのは、フロリダ・マーリンズからデトロイト・タイガースへ移って1年目の2008年9月7日だ。1打席目のシングル・ヒットで999安打とし、三振を挟み、3打席目のホームランで通算安打を四桁に乗せた。2000本目は、2014年4月4日。1996安打で試合に臨み、シングル・ヒット、センター・フライ、シングル・ヒット、シングル・ヒットに続き、ホームランを打った。

 もしかすると、初安打、1000安打、2000安打がすべてホームランは、カブレラ以外にもいるかもしれない。300人近い選手が、2000安打に到達している。ただ、それらに加え、3000安打もホームランという選手は、まだ一人もいない。

 ホームランで3000安打に到達したのは、ウェイド・ボッグス(1999年8月7日)、デレク・ジーター(2011年7月9日)、アレックス・ロドリゲス(2015年6月19日)の3人だ。彼らのうち、ボッグスとジーターの初安打、1000安打、2000安打は、すべてシングル・ヒット。A-RODは、シングル・ヒットとシングル・ヒットとホームランだ。2000安打と450本塁打を同時に達成した。

 なお、もしかしたらと思って調べたが、カブレラの500安打、1500安打、2500安打は、どれもシングル・ヒットだった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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