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ホームランを打ってから捕るか、捕ってから打つか。プラスとマイナスで1試合2本!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
ウィル・マイヤーズ(シンシナティ・レッズ)May 7, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 5月7日、ウィル・マイヤーズ(シンシナティ・レッズ)は、4回裏にホームランを打った。ライトを守っては、6回表にセビー・ザバラ(シカゴ・ホワイトソックス)のホームランとなるはずの打球をもぎ捕った。

 スポーツ・インフォ・ソリューションズ(SIS)によると、今シーズン、同じ試合でホームランを打って、ホームランを捕ったのは、ルイス・ロバートJr.(ホワイトソックス)、ケビン・キアマイアー(トロント・ブルージェイズ)、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)に続き、マイヤーズが4人目だという。

 この3人は、マイヤーズとは順序が逆だ。ロバートJr.は、4月3日の3回表にジョク・ピーダーソン(サンフランシスコ・ジャイアンツ)のホームランをキャッチし――ピーダーソンはその前の打席でホームランを記録しているので、2打席連続アーチとなるのを阻み――自身は8回裏にホームランを打った。キアマイアーは、4月11日だ。2回表にケリー・カーペンター(デトロイト・タイガース)の打球を捕り、5回裏にホームランを打った。ジャッジは、4月19日。1回表に大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)の打球を捕り、その裏にホームランを打っている。

 4人とも、ホームのボールパークという点は共通する。キアマイアーの場合、ブルージェイズの選手としてロジャース・センターで守るのは、ホーム・オープナーのこの試合が初めてだったが、昨シーズンまでは、ずっとタンパベイ・レイズでプレーしていた。ブルージェイズとレイズは、どちらもア・リーグ東地区のチームだ。加えて、キアマイアーは名手でもある。

 ジャッジは、昨年5月31日にも、1回表に大谷のホームランを捕っているが、この試合はホームランを打っていない。打点を挙げたのは、犠牲フライだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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