自律神経失調症を患いやすい「性格」とは?整えるための「ゆっくり」することの効果について解説
こんにちは、精神科医しょうです。
午前中からハイペースで気温が上昇するなど、各地で体温を超えるほどの暑さが続いていますが、体調管理は大丈夫でしょうか?
「寝苦しい」「食欲がない」「だるさが抜けない」など、暑さにまいってしまっている方も多いのではないかと思います。
そんな時ほど、自律神経は乱れやすい傾向にあるため、こまめな水分補給と休息、十分な睡眠が必要になります。
しかし、どれだけ気を付けていても自律神経は調整することが難しく、時には自身の性格や考え方、捉え方によっても乱れてしまうことがあります。
もしかしたら、自分の気質が体調不良を引き起こす原因になっていることもあるかもしれませんので、今回は、自律神経失調症を患いやすい人の性格面について一緒に考えいきましょう!
自律神経失調症を患いやすい人の性格とは?
どんな病でも性格面はある程度、発症に影響を及ぼしているものと考えられます。
自律神経失調症においても、性格はもちろん、日常の環境や日々の習慣についても発症の要因として考えられるのではないかと思います。
では、具体的にどのような人が自律神経失調症を患いやすい傾向にあるのでしょうか?
・自分がオン/オフになれるスイッチを持っていない
仕事と休日のメリハリがなく、常に頭の中は仕事と勉強でいっぱい…という方は要注意です。
何をしていても、仕事や勉強のことばかり考えていなければ、不安で心配でたまらないという場合は、いったん、仕事道具と教科書や参考書を置いて、家から離れ、おもいっきりリフレッシュする時間が必要だと言えます。
だらだらと不安や心配を抱えながら、勉強や仕事に取り組んでいても、良い結果を出すのは難しいでしょう。
数時間だけでも頭の中をリフレッシュさせ、新たな気持ちで仕事と勉強に取り組んだ方が、脳が活性化し心身のエネルギーも高まります。
・ネガティブな言葉を使いがち
「言葉がその人を作っている」と言われているように、普段発する言葉によって、人は言動が変わります。
「やっぱり」「どうせ」など、普段から自分がみじめになるような言葉を使っていませんか?
また、愚痴っぽいことをいつも言ってしまっている場合も要注意です。
自分の良いところ、他人の良いところ、最近感じた良かったことなど、ポジティブな側面に目を向けてみましょう。
そして、もしネガティブな出来事や状況に陥った時にも、できる限り良い面を探しイヤな思い出はいつまでも考えないようにしましょう。
ポジティブなことを見つけたり発したりしていると、自ずと自身の性格や気質、物事の考え方や捉え方も変わり、人脈にも変化が現れます。
・生活習慣が乱れている
食事を食べたり食べなかったり、夜更かしでしっかりと睡眠をとっていなかったり、休みの日はずっと寝ていたり…などの生活を送っていることはないでしょうか?
このような生活習慣を送っていると、血液はドロドロになり脳や臓器に酸素が行き渡りづらくなります。
当然、自律神経は乱れ、体のあちらこちらに不調を訴えることが多くなり、自律神経失調症を患う可能性が高まると言えるでしょう。
動きを意識的に「ゆっくり」する効果とは?
ヨガやさまざまな呼吸法、瞑想法などの影響もあり、ゆっくりとした深い呼吸をする大切さを知っている方は多いと思います。
ただ、そうと頭でわかっていても、思っているほど簡単ではないと思っている方も多いのではないでしょうか?
そこで、ゆっくりとした深い呼吸を自然に行うために、まずは「ゆっくり動く」ことをオススメします。
せかせかと動くと、どうしても呼吸が浅くなるので、動く前に一息ついて「さぁ、次は何に取り掛かろうか?」と自分に尋ね、あえて「ゆっくり」を意識してみて下さい。
動きをゆっくりすることで、自律神経の働きが緩やかになり、血液が全身に行き渡るようになります。
そうなると、体が自然とリラックスし精神的に落ち着き、頭も冴えてきます。
急ぎの用でついバタバタと焦ってしまう時こそ、ゆっくり動くことが役に立ちます。
性格上、始めはついかっとなったり、焦ってしまったり、不安でドキドキしてしまったりすることがあるかもしれませんが、まずは「大丈夫!」と自分に言い聞かせ、「ゆっくり始める」ことからやってみましょう。
ただ、やみくもに焦ったり頑張ったりするだけでは、呼吸はどんどん浅くなり、筋肉も硬直し、肩こりや頭痛を引き起こす要因にもなりかねません。
ゆっくりと落ち着いて、すべきことへの道筋を考え、短時間で高いパフォーマンスを上げる練習をしていきましょう!
まとめ
今回は自律神経失調症になりやすい人の性格面と、自律神経を整えるために「ゆっくり」動くことのすすめについて解説をしました。
私たちは普段の忙しさから、ついイライラしたりせかせかしたりしがちな面がありますが、そんな時は深呼吸をして、自律神経を整えることを意識してみましょう!
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