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ノート(241) 口調も態度も優しくなる「釈放前指導」の刑務官

前田恒彦元特捜部主任検事
(写真:アフロ)

~釈前編(1)

受刑378/384日目

ついに工場を卒業

 この日は火曜であり、いつもの平日と同じく朝から隊列を組んでいったん図書計算工場に出役したが、舎房着から作業着に着替えたり、作業机に座って作業を行うことはなかった。残りの刑期が7日間となり、この日で工場を卒業し、「釈放前指導」が始まるからだ。

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元特捜部主任検事

1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。

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