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佐々木麟太郎が入学するスタンフォード大出身選手のMLB通算本塁打トップ10。将来はそこに佐々木も!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
カルロス・クエンティン APR 14, 2010(写真:ロイター/アフロ)

 佐々木麟太郎は、花巻東高からスタンフォード大へ進学する。スタンフォード大の野球部は、佐々木を歓迎するメッセージと動画をXにアップした。

 スタンフォード大出身のメジャーリーガーは、100人以上を数える。

 マイク・ムシーナは、ボルティモア・オリオールズとニューヨーク・ヤンキースで計270勝を挙げ、2019年に殿堂入りした。最多勝のタイトルを獲得した投手は、ムシーナを含めて4人いる。ジム・ロンボーグが1967年に22勝、ジャック・マクダウェルが1993年に22勝、ムシーナが1995年に19勝、リック・ヘリングは1998年に20勝を挙げた。ロンボーグとマクダウェルは、その年にサイ・ヤング賞を受賞した。

 ムシーナも、ラスト・イヤーの2008年に20勝投手となっている。この年の20勝は、ア・リーグ2位タイ。22勝のクリフ・リーに次ぎ、ロイ・ハラデイと並んだ。

 一方、本塁打王を獲得したスタンフォード大出身の選手はいない。シーズン30本塁打以上も、1996年のエド・スプレイグと2008年のカルロス・クエンティンだけだ。2人とも、シーズン36本塁打。クエンティンは、ア・リーグ本塁打王のミゲル・カブレラと1本差だった。9月1日の試合で、リーの投球を打ってファウルになった後、クエンティンは、バットで右手を叩き、手首を骨折。その後の26試合を欠場した。

 スタンフォード出身選手の通算本塁打トップ10は、以下のとおり。

筆者作成
筆者作成

 まだ先の話だが、このトップ10に佐々木がランクインするだけでなく、トップに立つ可能性もありそうだ。

 2023年にメジャーリーグでプレーしたスタンフォード大出身の選手では、トミー・エドマン(セントルイス・カーディナルス)の通算53本塁打が最も多い。エドマンのシーズン最多本塁打は、2022年と2023年の13本だ。

 なお、通算105本塁打のボブ・ブーンは、ゴールドグラブ7度の捕手。祖父も息子もメジャーリーガーだが、スタンフォード大出身ではない。祖父のレイ・ブーンは、高校からプロ入りした。息子のブレット・ブーンアーロン・ブーン(現ニューヨーク・ヤンキース監督)は、サザン・カリフォルニア大出身。こちらは、マーク・マグワイアの583本塁打が最多だ。レイは151本塁打、ブレットは252本塁打、アーロンは126本塁打を記録した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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