PS5本体が販売店で普通に購入可能→ソフト販売数に変化も
ソニーの家庭用ゲーム機「プレイステーション5(PS5)」ですが、国内の販売店でもゲーム機が普通に買えるようになりましたが、販売データにも変化がみられるようになりました。ゲーム総合情報メディア「ファミ通」が毎月発表しているゲーム機の国内推計販売数ですが、3月は約22万台。3か月連続で20万台を超えました。
ファミ通が発表したPS5の国内累計販売数ですが、100万台突破は2021年の9月に達成。200万台突破は2022年10月、300万台突破は先月でした。この半年で販売状況は改善しており、今後は販売の勢いがどこまで持続するかでしょう。
興味深いのは、PS5本体の販売が伸びたことと合わせて、パッケージゲームが売れていることです(ダウンロード販売は除く)。
2023年2月には、「ハリー・ポッター」の世界観を再現した「ホグワーツ・レガシー」(PS5)が約12万6000本を販売。3月には、人気ゲーム「バイオハザード4」のストーリーを再構成するなどしてリメークした「バイオハザード RE:4」(PS5)が約8万9000本を販売しました。2022年を振り返ると、任天堂の手掛けるニンテンドースイッチのソフトがほぼ上位を占めていましたから、明らかな変化と言えます。
ちなみに「バイオハザード RE:4」のPS4版も約8万5000本を販売。PS5とPS4のユーザーが半々の割合ですね。約1年前の2022年2月、大ヒットした「エルデンリング」の同月の国内販売数は、PS5版の約9万本に対して、PS4版は約18万8000本でした。パッケージ版のみの売り上げとはいえ、やはりゲーム機が売れるとソフトの売れ行きも良くなるわけですね。
そして今年6月に発売予定の「ファイナルファンタジー16」(PS5)が出たタイミングでの、PS5の販売台数も気になるところです。
一方で、PS5の価格は、低価格のデジタルエディションでも約5万円(正確には4万9478円)。高性能だから仕方ないのですが、PS5がゲーム機としては高めなのは確かで、スマホゲームの普及で、ゲーム機への出費に対するハードルがあるといわれると「イエス」でしょう。
その上、日本でも物価高が進んで生活が大変になっていること、かつての「巣ごもり需要」は消えるのもマイナス要因といえます。逆風ではありますが、着実に積み上げてほしいところです。