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就職活動で、魅力的な中小企業を探す5つの方法

秋元祥治やろまい代表取締役/武蔵野大学EMC教授/オカビズ

「リクナビには、日本の企業の0.2%しか載っていない」ということを先日ヤフーニュースに書きましたが、ではどうしたら魅力的な中小企業に出会うことができるのだろうか、と疑問を持つのが普通ですよね。

実際に、大学で授業をしていても良く学生に聞かれます。

が。。。

「ここを見れば、バッチリ載ってる!」というの無い、です。

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そんな中で、いかにして魅力ある中小企業に出会うのか。

大学の求人票も、実はあんまり地元企業のないんですね。G-netの調べでは、岐阜大学に来た求人票1845社のうち岐阜県本社は161社のみ。。。岐阜経済大でも4091社のうち281社のみの岐阜県本社の掲載でした(「中小企業と若者の就職白書」G-netより)

そこで、小生が主宰するG-netがいつも実践している5つの方法をお知らせします。

【1】国や自治体などの表彰・認定制度

ご存知でしたか?国や、自治体を中心に、民間機関などからも結構色々な形で企業の新たなチャレンジを応援するために、認定制度(認定された企業には新たなチャレンジに補助金が出てたりします)や、表彰制度があります。こうした認定を得ている企業は、相応の実績を有していたり、新しいチャレンジをしようとしているケースが多く、魅力的な中小企業を多く見つけることができるのでは、と思います。

農商工連携

地域の基幹産業である農林水産業、商業、工業等の産業間での連携(「農商工連携」)を強化し、その相乗効果を地域の活性化につなげるため認定

地域資源活用プログラム

地域の中小企業者が共通して活用することができ、当該地域に特徴的なもとのして認識されている地域産業資源を活用して、中小企業者が商品の開発・生産、役務の提供、需要の開拓等の事業を行うものを認定

新連携

分野を異にする事業者が連携し、その経営資源を有効に組み合わせ、新事業活動を行うことにより新たな事業分野の開拓を行うものを認定

おもてなし経営企業選

「1.従業員の意欲と能力を最大限に引き出し、2.地域・社会との関わりを大切にしながら、3.顧客に対して高付加価値・差別化サービスを提供する経営」を実践する企業を「おもてなし経営企業」として選出

ソーシャルビジネス55選

経済産業省が社会的課題・地域課題の解決を目標として事業展開している企業やNPO等全国でソーシャルビジネス/コミュニティビジネスに先進的に取り組まれている事業者を選定

ハイサービス日本300選

イノベーションや生産性向上に役立つ先進的な取り組み(ベストプラクティス)を行っている企業・団体を表彰

中小企業IT経営力大賞

経済産業省が平成19年度に創設。優れたIT経営を実現し、かつ他の中小企業がIT経営に取り組む際の参考となるような中小企業や組織に贈られる

日本で一番大切にしたい会社大賞

「人を幸せにする経営」を行っている企業を表彰。「人」とは、1従業員とその家族、2外注先・仕入先、3顧客、4地域社会、5株主の5者を指す。

グッドカンパニー大賞

全国の中小企業の中から経済的、社会的に優れた成果を上げている企業を選んで贈られる中小企業のための賞

元気なモノ作り中小企業300社

経済産業大臣が、高度なモノ作り技術を持つ中小企業や、モノ作りを通じ地域に貢献する小規模事業者などを選定

がんばる中小企業・小規模事業者300社

経済産業省は、革新的な製品開発、サービスの創造や地域貢献・地域経済の活性化等、様々な分野で活躍している中小企業・小規模事業者・商店街の取組事例を選定

自治体でも、独自の認定制度を行っています。

「◯◯県 認定」とかで検索するといろいろと出てきます。

たとえば。。。

愛知ブランド

県内製造業の実力を広く国内外にアピールし、愛知のものづくりを世界的ブランドへと展開するため、県内の優れたものづくり企業を認定

【2】メディアへの露出・掲載

日々のメディア(新聞・テレビ・雑誌など)へ露出してる中小企業は、新しい挑戦を行っていてそれが注目されて番組になったり記事になってるので、面白い企業に出会う確率も結構高いのではと思います。G-netでも、地元新聞などをみていて、「あ、ここ面白そう」と思うと、WEB検索していきなり電話して、訪問させていただいたり、ってこともあります。

NHK岐阜放送局「岐阜ものづくり」

TBSがっちりマンデー!!

【3】中小企業紹介サイトや、チャレコミ団体から

各都道府県が、中小企業の魅力発信のために情報発信サイトなどを制作したりしています。

これ、全国のをまとめて整理されていると良いんですけれどね。

チャレンジコミュニティプロジェクト

経済産業省の後押しで2004年から始まった若者と中小企業をインターンなどでつなげるプロジェクト。各地域事務局団体の目利きによる企業選定がされている

若者が選ぶ魅力的な企業100選(岐阜県)

若者100人以上がノミネートされた数百社から、100社を選出し取材した情報発信サイト【オススメ】

中小企業魅力発信レポート

YELL(愛知県)

各県で、「中小企業の人材確保・定着支援事業」ってのを国の支援を受けて行っているので、そういった中で学生向け中小企業情報サイトを作ってるところもありますね。

【4】中小企業家同友会や就職支援会社のサイトから

就職・採用支援をしている企業や団体のサイトから情報を得ることもできます。

これまでのものとは異なり、求人企業による情報発信のため客観的な認証や推薦ではない(つまり、手前味噌ってことです)ことは、ご留意を。

中小企業家同友会就職情報サイト

各県ごとにある中小企業家同友会の求人情報、一部の県での情報提供にとどまっている

ふるさと就職応援ネットワーク

全国の地元密着の就職・採用支援事業企業のネットワークサイト

【5】紹介してもらう

上記、1~4の方法で魅力的な企業に出会ったら、そのヒトからまた魅力的な企業を紹介してもらいましょう。「類トモ」って言うくらいで、魅力的な企業経営者の友人にはまた魅力的なヒトや会社が多いからです。

結局、G-netの日々の中でも1~4の手法で魅力的な企業を探して、そこからは口コミと紹介でどんどん芋づる式に、企業探しをしています。

現状では、このサイトを見ておけばバッチリ!というものは正直無い状況だけれども、「就活で、魅力的な中小企業を探す5つの方法」ということでご紹介させてもらいました。

中小企業のすべてが良いってことをお伝えしたいわけではないです。ただ、大手ナビサイトには掲載されないけれど(掲載に100万円も払える会社は多くない)、でも魅力的な中小企業はいっぱいある。ぜひ、探してみてください。

やろまい代表取締役/武蔵野大学EMC教授/オカビズ

01年より、人材をテーマにした地域活性に取り組むG-netを創業し03年法人化。現在理事。13年オカビズセンター長に就任。開設9年で約3300社・2万2千件超の来訪相談が押し寄せ、相談は1ヶ月待ちに。お金をかけずに売上がアップすると評判で「行列のできる中小企業相談所」と呼ばれている。2022年より武蔵野大学アントレプレナーシップ学部教授に就任。内閣府・女性のチャレンジ支援賞、ものづくり日本大賞優秀賞、ニッポン新事業創出大賞・支援部門特別賞ほか。内閣府「地域活性化伝道師」等、公職も。著作「20代に伝えたい50のこと」、KBS京都「KyobizX」・ZIP-FM「ハイモニ」コーナーレギュラーも。

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