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イ・ボミが韓国ツアーで約1カ月ぶりに実戦復帰!日本ツアー出場は6月確定か?

金明昱スポーツライター
今週13日から開幕する韓国女子ツアーに出場するイ・ボミ(写真・KLPGA)

「久しぶりにいい感じ!」

 イ・ボミは自身のインスタグラムにそう一言添え、練習場でのアイアンショットと室内でパター練習の様子を自身のインスタグラムにアップしていた。

 持ち味でもあるゆったりしたスイングと球筋の良さから、今は心身ともに充実している様子が見てとれた。

 日本女子プロゴルフツアーで2015、16年賞金女王のイ・ボミは、昨季(2020-21)は賞金ランキング82位、メルセデスランキング84位でシード圏外となった。

 だが、今季は新型コロナ入国制限による救済措置で、日本ツアーの開幕戦から5試合の出場資格を得ていた。だが、その5試合中、4試合予選落ちでシード落ちが確定した。

 2011年の日本ツアー初参戦から11年目でのシード喪失。今年8月で34歳を迎えるが、年齢的にはまだ戦えるだろう。

 ただ、毎年、同じ結果を残せるほどゴルフという競技は甘くない。絶頂期に寸分の狂いもないスイングができていたとしても、それを毎年維持するのは至難の業だ。

 ショットの乱れを修正することに時間を割き、迷いは解消されないままイ・ボミの日本ツアーでの歴史は一旦、幕を閉じた。

日本の6月の試合に立て続けに出る?

 しかし、日本を去る前にも「まだ引退はしない」と語っており、今はまだ現役を退くことはないとキッパリと言い切っている。

 そんなイ・ボミが、今週開催の韓国女子プロゴルフ(KLPGA)ツアー「NH投資証券レディースチャンピオンシップ」(5月13~15日)に出場することが決まった。

 ちなみにイ・ボミは日本ツアー20勝を達成した2016年に韓国女子ツアーの永久シードを付与され、今大会もこの権利で出場する。

 実戦は約1カ月ぶり。5月は韓国ツアーに2試合出場すると言っていたが、まずは久しぶりの試合で実戦感覚を取り戻したいところだ。

 では、今年は日本ツアーに出場する試合はあるのか?

 実は主催者推薦での8試合出場の権利があり、今年6月の「宮里藍サントリーレディス」での推薦出場を調整中という。

 そこから数試合を立て続けに出場する可能性が高く、まだイ・ボミを日本で見られるのは間違いなさそうだ。

 いずれにしても日本のシードを落とした寂しさは今も感じているだろうが、ある意味、重圧から解放された状態でゴルフを楽しめる余裕もいくらかはあるはず。

 いい内容のゴルフができれば、再来日後の日本ツアーでもそれなりの結果を残せるはずだ。

スポーツライター

1977年7月27日生。大阪府出身の在日コリアン3世。朝鮮新報記者時代に社会、スポーツ、平壌での取材など幅広い分野で執筆。その後、編プロなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めたあと、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。11年からは女子プロゴルフトーナメントの取材も開始し、日韓の女子プロと親交を深める。現在はJリーグ、ACL、代表戦と女子ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。

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