【夫婦喧嘩は子どもが原因?】「子どもが出来てから、夫婦仲が悪くなった」と仰る方に対するメッセージ。
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
今日は、「夫婦喧嘩は子どもが原因?」というテーマでお話したいと思います。
世の中には、「夫婦二人の時は仲が良かったのに、子どもが出来てから喧嘩が絶えなくなった」とおっしゃるご夫婦がいます。実際、そういう夫婦は少なくないです。
それはどうしてでしょうか?
どうして、子どもが出来ると夫婦喧嘩が増えてしまうのでしょうか?
答えは、どちらかがお母さんタイプ、もしくは両方がお母さんタイプである可能性が高い、です。
お母さんタイプは、子どもコンプレックスを持っていて、子どもが出来ると、子どもに関心がどっと沸き、自分の配偶者をないがしろにする傾向があります。お母さんで言えば、夫に関心がなくなり、夫のことをただお金を家に持ってくるマシーンのように思いがちですし、お父さんで言えば、妻に関心がなくなり、妻のことを家事をする家政婦のように思いがちです。
互いに、それで、不満を感じないのであれば、それでもいいのですが、どちらかが相手に対し不満を持つようになると、夫婦喧嘩が絶えなくなります。よって、お母さんタイプの人は、自分は子どもコンプレックスを持っているということを自覚されたほうがいいと思います。そう、気付くだけでも全然違います。
ちなみにここでいう子どもコンプレックスとは、子どもに劣等感情を持っているという意味ではなく、子どもに強いこだわりがあるという意味です。
子どもコンプレックスを持っているお母さんタイプは、教育に熱心です。そして、お母さんタイプは、自分が正しいという思い込みが強いので、夫婦間で子育て方針が違うと、互いに対立してしまいます。
奥さんで言えば「私は、子どもをこう育てたい、こういう子どもになって欲しい」旦那さんで言えば「俺は、子どもをこう育てたい、こういう子どもになって欲しい」等々です。
今言ったように、夫婦喧嘩は、必ずしも子どもが原因ではないのですが、夫婦どちらか、もしくは夫婦両方がお母さんタイプである場合は、子どもが出来ると夫婦喧嘩が増える傾向が強いです。
もっとも、夫婦二人とも、お母さんタイプであり、夫婦二人の教育方針が同じであれば、互いに協力し合う夫婦関係となり、夫婦仲がより強固となります。そうなった夫婦は、互いに相手のことをお父さんお母さんと呼び、名前で呼び合うことは少ない…という特徴を示します。
お母さんタイプの男性は、子どもが出来ると妻のことを女性だと認識することが少なくなり、妻のことを子どものお母さんだと思うようになります。そして自分も、自分の奥さんから子どものお父さんと思われることに不満を感じません。
同じように、お母さんタイプの女性は、子どもが出来ると、自分の夫のことを男性だと認識することが少なくなり、夫のことを子どものお父さんだと思うようになります。そして自分も、自分の旦那さんから子どものお母さんと思われることに不満を感じません。
逆に言えば、お母さんタイプ以外の人、たとえば子どもタイプの人は、自分の配偶者から、自分が子どものお母さんお父さんとしか認識されない事態が発生すると、多かれ少なかれ不満に感じるようになります。
あなたは如何ですか?
あなたは、自分の旦那さんを男性だと思っていますか?
そして、あなたは、自分の旦那さんから女性だと思われていますか?
あなたは、自分の奥さんを女性だと思っていますか?
そして、あなたは、自分の奥さんから男性だと思われていますか?
今言った質問に「いいえ」と平気で答えられるようであれば、あなたは、子どもコンプレックスを持っているお母さんタイプである可能性が高いです。
そして、生まれつき性格に良い悪いはなく、あなたがお母さんタイプであり、子どもコンプレックスを持っていることは、いいことでも悪いことでもありません。
けれど、出来れば、自分の持つコンプレックスは、自覚しておいたほうがいいでしょう。何故なら、自分の持つコンプレックス、自分の強いこだわりを持っていることを日頃から自覚していれば、いたずらに、自分や他者を無自覚に傷つける恐れが減るからです。
今日の結論として、夫婦喧嘩は、必ずしも子どもが原因というわけではないけれど、夫婦のどちらか、もしくは両方がお母さんタイプである場合は、子どもが出来ると夫婦喧嘩が増える傾向にある…、ということは言えそうです。
というわけで、今日は、「夫婦喧嘩は子どもが原因?」というテーマで、お話させていただきました。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。