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問題児ルイス・ネリが3月28日に25戦全勝13KOのアーロン・アラメダと対戦

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
エマヌエル・ロドリゲス戦でも体重オーバー(写真:REX/アフロ)

 昨日お伝えした3月28日にラスベガス、MGMパークシアターで催されるヘビー級10回戦、デバエフvs.ブロウネは当日のセミファイナルであり、SHOWTIMEでオンエアされるhttps://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20200314-00167515/

 そのメインイベントに、あのルイス・ネリ(25)が出場するのだ。メディアに配られた資料には「無敗の元世界バンタム級チャンピオン」なる文字が躍る。

 結局、度重なる体重オーバーについてお咎めはなく、しゃあしゃあと現役生活を続けているという訳であるhttps://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20191123-00152077/。しかも前回、FOXとのTV契約を自ら無にしていながらhttps://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20191123-00151981/、今回は、SHOWTIMEがビジネスパートナーに名乗りを上げた。更には、WBCスーパーバンタム級挑戦者決定戦の舞台が用意されている。

 この男に、それ程の価値があるのか?

 対戦相手は25戦全勝13KOのアーロン・アラメダ(26)。メキシカン同士の潰し合いとなる。ネリは自由気ままにリング生活を続けているが、どこまでそれが通じるか? SHOWTIMEの立ち位置も観察したい。

 そんななかで、元WBA/IBFライトフライ級チャンピオンの田口良一は語る。

 「ネリ自身、追い込まれていることは分かっている筈ですから、きちんと仕上げて来ると思います」

 ネリにそんなことが出来るのか? という視線も多いが、流石に田口の視点は冷静だ。ネリが己を「仕上げられるか否か」が話題となりそうな一戦だ。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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