早朝8時開店の昭和レトロな豚骨ラーメン店で乳白のクリーミーな甘塩っぱい昔懐かしいスープを啜る幸せ
朝8時から開いている貴重な豚骨ラーメン専門店。福岡市東区東浜。飲食店がほとんど存在しないスポットにポツンと存在する、1955年創業というからまもなく70周年を迎える、昭和レトロな佇まいのお店、長浜ラーメンならぬ、東浜ラーメン〈服部商店〉。
シンプルなメニュー構成の豚骨ラーメン店
メニューは「ラーメン、ごはん、替玉」のみという、シンプルな構成のラーメン専門店。朝イチで訪問し、ラーメンを単品で注文しつつ待つことしばし、配膳された一杯は、スープは白濁というより乳白のクリーミーでまろやかな逸品。麺は博多ラーメンの細麺とは趣が違い、角のあるモッチリとした食感のやや太めな中細ストレート麺。トッピングは、ネギとしっかり味のついたチャーシューという構成。
どなたでも受け入れやすい豚骨ラーメン
今どきの洗練されたインパクトのある豚骨ラーメンとは明らかに違うので、それを欲する方には物足りない感じなのかもしれないけど、豚骨系の「朝ラーメン」という括りでの選択肢の中では、意外と頭の片隅に残る存在感のあるお店で、特に地元の方には受け入れやすい一杯だと思われる。
メニューは以下の通り。ベーシックな「ラーメン」が750円。「大盛ラーメン」が850円、「替玉」が150円、「ごはん(小)」100円、「ごはん(大)」150円という、とてもシンプルな構成。(トップの画像は「大盛ラーメン」です)
この日は、開店直後の朝8時過ぎに訪問で朝イチからすでに賑わっていた。後から入って来られた方々のほとんどの注文が「ラーメン+ごはん」だった印象。ほぼ、常連さんのようで、ごはんを追加される理由としては、ラーメンの甘塩っぱいスープとともに、ごはんを一緒にいただくことで最適解の味わいに落ち着く、という答えが出て来そうに思われる。
素朴で懐かしいという表現がよく似合う
麺は美野島の老舗製麺所「真鍋食品」謹製の普段あまりお見かけしないモッチリとした食感のやや太めな中細ストレートで少し角のある麺は、トロミのあるスープをしっかりと受け止めてくれて相性がいい。その麺の姿は、昭和レトロな雰囲気を纏い、素朴で懐かしいという表現がよく似合う。
近年、福岡の都心部にあるお店は洗練されたお店が多くなり、昔懐かしい味を楽しむには郊外型のラーメン店のほうが、より懐かしさを味わえるイメージになりつつある。そんな中、福岡市東区の箱崎、馬出、東浜エリアは、昔懐かしいイニシエな雰囲気のお店と、非豚骨系の新しいお店が混在したエリアになりつつあり、あらためてラーメン店の数が多い地域だと実感。そんな中で〈服部商店〉のようなシンプルだけどスープも麺も個性的な一杯を提供する老舗店がもっと注目されても良さそうと感じたこの日だった。
最寄りの駅は、福岡市営地下鉄の「箱崎宮前駅」。そこから西へ(海岸の方向へ)進み、馬出4丁目交差点のファミリーマートの角をさらに西へ向かうと、通称:東浜ラーメン〈服部商店〉が存在する。場所的には工場や倉庫などが多い場所で、その近隣の関係者の方々で朝から昼にかけて賑わっているお店。地元民のコアな人々が集まるこの場所に、もしご興味があればご訪問ください。
東浜ラーメン服部商店
住所 :福岡県福岡市東区東浜1-5-13[地図]
営業時間:8時00分~15時00分
定休日 :日曜日
駐車場 :専用駐車場なし、近隣に有料駐車場あり