Twitterの認証バッジ、“有料会員マーク”に変更へ。著名人には代わりに“公式”ラベルを付与
Twitterのアカウントが本物かどうかを示す“認証バッジ”が、今後は有料のサブスクリプションプラン『Twitter Blue』に加入しているかどうかだけを示すマークになる方針が発表されました。
Twitter「新しいバッジでは本人かどうか検証しない」
TwitterのプロダクトマネージャーのEsther Crawford氏は11月9日、現在の青い認証バッジは有料会員かどうかを示すだけのマークになり、今後は本人なのかどうか確かめないようになることを明らかにしました。
つまり、これまでの“認証バッジ”はお金さえ払えば誰でも付けられるマークになってしまうというわけです。
政府や著名人には“Official(公式)”ラベルを付与
では、これまで認証バッジがついていたアカウントについてはどうなるかと言うと、「政府のアカウント、営利企業、ビジネスパートナー、主要なマスコミ、出版社、一部の著名人」に対して“Official(公式)”ラベルが付与されるとのことです。
ただし、この公式ラベルはこれまで認証バッジがついていた全ユーザーに自動的に付与されるというわけではなく、この公式ラベルを購入することもできないとのこと。
Twitterが既存の認証バッジ取得ユーザーのどこまでを対象にするかは不明ですが、公式ラベルはこれまでよりも付与されるアカウントが限られそうな印象を受けます。
認証バッジの付与条件変更、ユーザーは理解するか?
問題は、新しい認証バッジ(有料会員マーク)の仕組みが始まったあとに、既存のユーザーに対してあの青いチェックマークが「Twitterが本人を確認したことを意味するバッジ」ではなく、「有料会員であることを示すだけのバッジ」になったことをどれほど浸透させられるかという点です。
おそらくはかなりのあいだ、多くの人が認証バッジを信頼したままになるのではないでしょうか?
その隙を狙って、ビットコインなどの暗号通貨やお金、クレジットカード情報を騙し取ろうとする詐欺が起こることが予想されます。
まだ新しいシステムが始まったわけではありませんが(イーロン・マスク氏は導入を米中間選挙後に延期すると発表)、いまから十分にお気をつけください。
11月10日12時06分追記
マスク氏がこの方針を撤回することを発表しました。