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エンジェルスの「チーム本塁打王」は…。前日にマイク・トラウトが1本リードも、すぐに大谷翔平が追いつく

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)Sep 11, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 9月11日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、1回表にホームランを打った。現時点のシーズン本数は34本、順位はア・リーグ2位タイだ。チームメイトのマイク・トラウトと並んでいる。この日、トラウトは出場しなかった。

 6月19日の試合を終えた時点では、トラウトが大谷に8本差をつけていた。それぞれ、21本と13本だ。オールスター・ブレイクを迎えた時点でも、24本と19本。トラウトが5本リードしていた。

 だが、トラウトは、オールスター・ブレイクを挟み、7月13日から8月17日まで、30試合に欠場した。その間に、大谷は、8本のホームランを打ち、トラウトを追い抜き、3本差をつけた。

 その後のホームランは、大谷が7本、トラウトは10本だ。9月4日から10日まで、トラウトは6試合続けてホームランを打ち、大谷を逆転したが、11日に大谷が追いつき、現在は34本で並んでいる。

 直近18試合の2人のホームランは、以下のとおり。この間、大谷は17試合、トラウトは16試合に出場している。

筆者作成
筆者作成

 大谷がチーム本塁打王になれば、2年連続2度目だ。トラウトは、2年ぶり7度目となる。エンジェルスで3番目にホームランが多いのは、18本のテイラー・ウォードだ。

 これまでに、エンジェルスで複数の選手がチーム本塁打王を分け合ったシーズンはない。最多はトラウトの6度。2014~15年(36本、41本)と2017~20年(33本、39本、45本、17本)だ。各5度のティム・サーモンブラディミール・ゲレーロが、トラウトに次ぐ。サーモンは、1993年(31本)と1995~98年(34本、30本、33本、26本)。ゲレーロは、2004~08年(39本、32本、33本、27本、27本)だ。

 なお、今シーズン、大谷とトラウトが、ともにあと6本以上のホームランを打つと、エンジェルスでは、2015年のトラウトとアルバート・プーホルス(現セントルイス・カーディナルス)に続き、2組目の40本塁打デュオが誕生する。7年前は、トラウトが41本、プーホルスは40本を記録した。

 トラウトが継続中の6試合連続本塁打と、エンジェルスの30本塁打デュオについては、それぞれ、こちらで書いた。

「トラウトの「6試合連続ホームラン」は歴代9位タイ。最長まであと2試合」

「エンジェルスの「30本塁打デュオ」は大谷翔平&マイク・トラウトが9組目。そのうち5組はトラウトと誰か」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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