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首都圏の雪予報はトーンダウン

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
最新の予想で、南岸低気圧は南を離れて通過する見込み。雪予報はトーンダウンした。

北緯30度以南を東進

今週も首都圏にある程度の雪をもたらすと予想されていた南岸低気圧ですが、けさの最新の予想では南の海上を離れて通過する予想に変わってきました。

最新の数値予報による南岸低気圧の予想
最新の数値予報による南岸低気圧の予想

低気圧はあまり発達することなく、北緯30度ライン、あるいはその南を東寄りに進む予想です。このため、低気圧の北側に広がる降水域の北限は伊豆諸島北部付近を通過するものとみられ、仮に陸地にかかったとしても弱い降雪がある程度の予想となっています。

昨日書いたシナリオのBよりも更に南を通過する、せいぜい「雪がちらつく」程度で終わるコースです。

ただ、南岸低気圧の性質は先週の大雪のように、終わってみなければ分からない側面もあるため、もちろん油断は出来ないのですが、仮にこの予想よりもう少し北側を通過することになっても、積雪を伴うような降雪の可能性は小さくなったと言えそうです。

昨日のシナリオはこうでした

2月17日時点の降雪予想

昨日(17日)の時点の予想
昨日(17日)の時点の予想
昨日(18日)の時点の予想
昨日(18日)の時点の予想

週末は比較的おだやか

週末は、2週連続で大雪などの荒天に見舞われた日本列島ですが、今週末は北日本の一部で雪が降るものの、全般には高気圧の圏内で晴れる所が多くなるでしょう。

東京マラソンも晴天下での開催となりそうです。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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