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久保建英の「適性」とは?ビジャレアルでの起用法と戦い方から読み解く課題とタスク。

森田泰史スポーツライター
ドリブルする久保(写真:なかしまだいすけ/アフロ)

確固たるものを判断するのが、難しい状況だ。

現地時間2日にリーガエスパニョーラ第8節が行われ、ビジャレアルはアウェーでバジャドリーと対戦した。久保建英はベンチスタートだった。ビジャレアルは2-0で勝利している。先週のミッドウィークに行われたヨーロッパリーグ(EL)・グループステージ第2節カラバフ戦で、久保は先発起用された。ELでは、初戦のシバススポル戦でも先発している。リーガと、EL。ウナイ・エメリ監督の久保の起用の仕方に、どこか示唆的なものがある。

ビジャレアルは今季、負傷者が続出している。アルベルト・モレノ、ルベン・ペーニャ、ペルビス・エストゥピニャン、ダニ・パレホ、フランシス・コクラン、ジェラール・モレノが次々に負傷で離脱した。

先のバジャドリー戦では、ジェラールが復帰している。それに押し出される格好で、久保はベンチに追いやられた。

■久保の適性

ここで、エメリ・ビジャレアルの戦い方と久保の適性を整理しておく必要があるだろう。

先のカラバフ戦では左MFで先発した。ただ、そのポジションは久保の適性ではない。彼は左利きだが、縦に突破する力とスピードが足りない。また、利き足の関係で、左に置かれると中央に入ってくる動きが極端に少なくなる。縦にも行けない、中にも行けない、では厳しい言い方をすれば使い物にならない。

左MFでは久保は上手くハーフスペースを使えない
左MFでは久保は上手くハーフスペースを使えない

現在のビジャレアルに当て嵌めた場合、久保の適性は【4-3-3】の右ウィングあるいは【4-1-4-1】の右MFになる。

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スポーツライター

執筆業、通訳、解説。東京生まれ。スペイン在住歴10年。2007年に21歳で単身で渡西して、バルセロナを拠点に現地のフットボールを堪能。2011年から執筆業を開始すると同時に活動場所をスペイン北部に移す。2018年に完全帰国。日本有数のラ・リーガ分析と解説に定評。過去・現在の投稿媒体/出演メディアは『DAZN』『U-NEXT』『WOWOW』『J SPORTS』『エルゴラッソ』『Goal.com』『ワールドサッカーキング』『サッカー批評』『フットボリスタ』『J-WAVE』『Foot! MARTES』等。2020年ラ・リーガのセミナー司会。

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