「同一カード18連敗」を2チームが継続中。このままいくと最長記録を塗り替えるのは…
8月14日、デトロイト・タイガースは、今シーズン初めて対戦したクリーブランド・インディアンズに、5対10で敗れた。タイガースがインディアンズに勝ったのは、昨年の4月10日が最後だ。その翌日の試合から数えて、このカードの連敗は18となった。インディアンズからすると18連勝だ。
もっとも、同一カード18連敗を継続中のチームは、タイガースだけではない。ボルティモア・オリオールズも、昨年の4月4日から、ニューヨーク・ヤンキースに18試合続けて敗れている。昨シーズンが終わった時点で16連敗。今シーズンは7月29日と30日にヤンキースと対戦し、いずれも黒星を喫した。
同一カード18連敗/連勝は、MLBスタッツによると、地区制が始まった1969年以降、2番目の長さだ。最長は、1969年から1970年にかけてカンザスシティ・ロイヤルズが喫した23連敗。その相手、同一カード23連勝を記録したのは、オリオールズだった。1971年に対戦した最初の試合も、ロイヤルズは9回表にオリオールズに追いつかれたが、その裏にサヨナラ勝ちを収め、連敗に終止符を打った。
現在のストリークが、どちらもこのまま続いた場合、区切り(?)の20連敗と最長タイの23連敗には、タイガースがオリオールズよりも先に到達する。20連敗となるのは、タイガースが8月16日、オリオールズは9月4日(ダブルヘッダーの2試合目)。23連敗は、8月23日と9月10日だ。また、シーズン終了まで継続すると、タイガースは27連敗、オリオールズは26連敗となる。
タイガースは、8月15日が連敗を止めるチャンスだろう。先発マウンドに上がるスペンサー・ターンブルは、今シーズンの3登板とも好投している。それぞれ、5イニングで1失点、6イニングで2失点、7イニングで1失点だ。タイガースはこの3試合とも、勝利を収めた。
一方、オリオールズが次にヤンキースと対戦するのは、9月4日。まだ先のことなので読みにくいが、もしかすると、ゲリット・コール(ヤンキース)のストリークも絡んでくるかもしれない。8月14日の白星により、コールは連勝を20とした。
なお、コールの連勝と歴代トップ10については、19連勝の時点でこちらに書いた。