オリックスが返上した「最もリーグ優勝から遠ざかる球団」の称号を受け継いだ(?)のは…
オリックス・バファローズが、25年ぶりにリーグ優勝を成し遂げた。その前にリーグを制したのは、オリックス・ブルーウェーブ時代の1996年だ。現在のオリックスには、エースの山本由伸をはじめ、当時はまだ生まれていなかった選手も少なくない。中嶋聡監督は、25年前、オリックスの選手としてマスクをかぶっていた。
オリックスが「最もリーグ優勝から遠ざかる球団」ではなくなったことにより、パ・リーグでその称号を受け継いだ(?)のは、今シーズン、あと一歩のところでリーグ優勝を逃した千葉ロッテ・マリーンズだ。こちらのリーグ優勝は、2005年が最後。現監督の井口資仁は、この年、シカゴ・ホワイトソックスの二塁手として、ワールドシリーズで優勝した。
もっとも、千葉ロッテは、その後、リーグ3位の2010年に日本シリーズで優勝している。クライマックス・シリーズで埼玉西武ライオンズと福岡ソフトバンク・ホークスを倒し、日本シリーズで中日ドラゴンズを破った。
また、セ・リーグを含めると、現時点で「リーグ優勝から遠ざかっている球団」は、1998年が最後の横浜DeNAベイスターズとなる(当時は、横浜ベイスターズ)。横浜DeNAは、日本シリーズ優勝もこの年が最後だ。2017年はリーグ3位から日本シリーズまで進んだが、福岡ソフトバンクに敗れた。
今年のオリックスは、リーグ優勝に続き、「最も日本シリーズから遠ざかる球団」の称号も、返上する可能性がある。オリックスに次いで遠ざかっているのは、2008年が最後の埼玉西武ライオンズだ。
なお、「最も日本シリーズ優勝から遠ざかる球団」は、オリックスではない。広島東洋カープは、1984年を最後に日本シリーズ優勝がない。阪神タイガースも、1985年が最後だ。ただ、1996年が最後のオリックスは、パ・リーグでは最も遠ざかっている。