川越に行きたい!可愛い「たまどら」龜屋さんの香ばしくてふかふかの皮で心もほっこり
小江戸、という言葉を耳にしたことはありますか?
江戸のように栄えた街、という意味はもとより、江戸時代にタイムスリップしたかのような情緒あふれる街並みという意味合いでも使われる言葉。その代表格といえば、埼玉県は川越市。
蔵造りの家屋や重厚感漂う歴史的建造物が建ち並び、いわゆるレトロという言葉が相応しい街並みでもある川越。日々観光客で賑わう街で歴史を紡いできたのが、創業役240年を誇る和菓子屋「龜屋」さん。埼玉県内を中心に10店舗以上の店舗を展開し、尚且つ県内外での催事でも大人気のお店です。
その秘訣は最中や大福、どら焼きといった生活に根付いた和菓子の中に、川越の美味しさや魅力をうまく取り入れたお菓子が揃うからというのもひとつの理由。今回ご紹介するのは、観光名所でもある時の鐘の傍らに2022年4月にオープンした時の鐘店限定のどら焼き「たまどら」をご紹介。
特定の日付限定で販売されていたたまどらですが、時の鐘店でのみ常時販売されているという貴重などら焼き。
一枚一枚丁寧に焼かれた皮はふかふかとどこか温もりを感じられるような柔らかさ。しっとり、というよりは、しっかり焼き上げられたタイプ。固いわけではありませんが、保形性があるので、心和むような猫の形とお顔も鮮明に。
皮の風味は、小麦粉の香ばしさ漂う意外とシンプルな香り。甘い香りというよりは、ホットケーキに近い香り。むしろその自然な芳香に食欲がそそられます。横からチラリと覗く粒餡は意外と甘さ控えめなのがサプライズ。皮の食感と素朴な小豆のまろやかさを残し、どら焼きの皮の美味しさを引き立てています。
餡子ブームの昨今では、どら焼きといえども餡子のほうに注目されがちではありますが、たまどらは皮の良いところが存分に発揮された代物。落ち着いた甘味とそっと体にしみこんでいくような旨味や香ばしさを演出する皮とそれらをそっとサポートする粒餡の取り合わせもどら焼きの魅力のひとつですね。
ちなみに龜屋さんでは、どら焼きの皮だけでも販売されているほど。なるほど、美味しさの秘訣に合点がいきました。
店舗限定のたまどらではありますが、期間限定の催事でも販売される場合はあるそうです。ぜひ、公式サイトより催事情報をチェックしてみてくださいね。