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バッグがベタベタになる問題!百均のシートを使って防水素材の加水分解を除去する方法

たびんちゅや節約キャンプ旅研究家

愛着のあるバッグが、いつの間にかベトベトになってしまった!

それは、水分との化学反応で防水加工素材が劣化してしまう加水分解という現象です。

加水分解が始まると、もう防水素材の劣化を防ぐことは出来ません。

バッグの内側を触ると、ベタベタした感触が気持ち悪くて廃棄してしまう方も多いと思います。

しかし、加水分解した物質を取り除くことさえ出来れば、又使えるようになるのです。

この記事では、加水分解したベタベタを百均のシートを使って除去する方法を紹介します。

百均のシート

加水分解のベトベトを除去するために使用したシートはダイソーさんで購入した「落ち落ちV クエン酸配合お掃除シート」です。 2023年9月の購入価格は税込み110円。

このシートに含まれるエタノールが加水分解の除去には効果的との情報を得たので試してみる事にしました。

シートには水、エタノール、クエン酸、除菌剤が配合されています。

注意書きには「塩素系の製品と一緒に使うと有害な塩素ガスが出て危険」と書かれていましたので取り扱いには気を付けてくださいね。

あと、肌の弱い方は手袋をした方が良いです。

私は素手で作業をしてしまい、翌日に指の皮がカサカサになってしまったので…

ベトベトを除去

加水分解でベトベトになってしまったバッグは洗面用具を入れていた防水バッグです。

このバッグは内部が2気室になっているのですが、防水面を触るとベッタベタして気持ちが悪いです。

早速、百均のシートで防水面をこすってみます。

え!?簡単に剥がれる。

面白いほど、加水分解した物質が取れます。

その際に剥がれたカスが飛び散るので、新聞紙などを敷いておくと良いでしょう。

約30分ほどで、片面が剥がれました。

作業のポイントとして、シートのサイズが大きいので、ベタベタのカスを拭き取りながら折り曲げていけば何度もシートを交換する手間が省けます。

そして、2枚目のシートを使って細かい部分を剥がします。

ほとんど加水分解した物質は取れました。

よ~く見ても残っていません。

細かい部分を取り除く時は、使い古しの歯ブラシを使うと便利です。

その際はシートに含まれる液体を歯ブラシに浸み込ませてから作業するとスムーズに取れますよ。

地道な作業ですが、1時間ほどでベタベタ物質を取り除くことが出来ました。

ただ、この段階では まだ触ると全体的にベタベタします。

石鹸で洗う

最後に石鹸で洗ってみました。

正直、相当しつこいベタベタ感が残っていたので、石鹸で洗ったくらいでは取れないだろうと思っていましたが、意外に綺麗になりました。

バッグが乾燥するとサラサラの肌触りになりました。

もう、どこもベタ付いていません。

防水性能は失われましたが、その分軽量化されましたのでメリットはありますね。

ベビーパウダーを使う

クエン酸シートでもベタベタが取れない場合は、ベビーパウダーを使うと有効です。

どこの薬局でも売っている『シッカロール』を使います。

まずはベタベタしている個所にウエスを使ってベビーパウダーを擦り込んでいきます。

しっかりと押さえつけてベビーパウダーとベタベタ物質を馴染ませるのがポイントです。

これだけで、サラサラの手触りになります。

ベビーパウダーを塗った後は、バッグに入れた物が少し粉っぽくなりますがベタベタよりはマシだと思います。

ただ、これは対処療法なので又しばらくするとベタベタが復活します。

しかし、ベビーパウダーを5~6回ほど塗り続けると、いつも間にかベタベタ物質がベビーパウダーと共に剥がれ落ちてベタ付かなくなります。

ベタベタが完全に無くなるまでに時間がかかりますが、作業自体はとっても楽な方法です。

最後に

今回の方法では、加水分解した素材によっては効果がないかも知れません。

しかし、バッグを廃棄する前に一度試してみる価値はあると思いますよ。

節約キャンプ旅研究家

お金を掛けずにキャンプや車中泊をしながら野宿旅を楽しむ方法や旅のトラブル対策などを紹介しています。 他にも自作のキャンプ道具やキャンプ・車中泊の裏技なども発信しています。

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