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【京都市右京区】美術館で花鳥風月 花鳥画を展示する「嵯峨嵐山かちょうえん」

くまライター(京都市)

「花鳥園」とは、まるで自然のような屋内で、放たれた鳥と触れ合うことができる場所。嵯峨嵐山文華館で7月13日(土)から始まった「嵯峨嵐山かちょうえん」は、美術館と花鳥園の融合を目指した展覧会です。

嵯峨嵐山かちょうえん

自然の美しい風景や風流であることを意味する「花鳥風月」という言葉があります。日本の画家たちはそんな日本の伝統的な美を表現しようと花や鳥を題材とする「花鳥図」を描いてきました。

「嵯峨嵐山かちょうえん」では、嵯峨嵐山文華館が花鳥園に変身。江戸時代から明治時代にかけて活躍した画家たちが描いた花鳥図の数々が展示されています。

第1章 水辺を好む鳥たち

第1章は、水辺に住む鳥や植物たちを紹介するコーナー。作品の解説として描かれた鳥の生態を知ることができるパネルが設置され、パネル内のQRコードを読み取るとその鳥の鳴き声を聞くことができます。

第2章 小禽、猛禽、瑞鳥まで!?

「瑞鳥」(ずいちょう)とは、鳳凰などのめでたい鳥のこと。第2章ではハトやスズメといった街中で目にする鳥やタカやワシなどの猛禽類とともに、想像上の鳥である鳳凰の絵を展示しています。

嵯峨嵐山文華館2階の畳ギャラリー。120畳の広々とした空間でゆっくりとアートが堪能できるのが嵯峨嵐山文華館の醍醐味のひとつ。ああ、ここで端から端までゴロゴロしたい…

2階からはここから見る外の景色もとてもいいのです。1日中いれる…

夏休み特別企画も実施

7月28日(日)には鷹匠イベント「文華館に鷹匠がやってくる!」を開催。鷹匠を招き、鷹匠にまつわる話や、鷹を飛ばす実演をしてくれます。

会期中(7月13日〜10月1日)の毎週火曜日は、おしゃべりしながらアート鑑賞ができる「喋っていいDAY!」を開催。また、「夏休みにアートに触れよう!」というわけで、8月の1ヶ月間は小学生(13歳未満)の入館料が無料になります。

さらに、これは夏休み後になりますが、9月14日(土)には講演「百人一首の中の花」、9月22日(日)には「競技かるた講座」が予定されています。

これから夏休みに入る、お子さまたちにもぴったりの企画展。嵯峨嵐山文華館から歩いてすぐの福田美術館で開催されている「福田どうぶつえん」とともに、自由研究にもいいのではないでしょうか。ともに2024年10月1日(火)までの開催です。

嵯峨嵐山かちょうえん
会場/嵯峨嵐山文華館
   京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町11
   075-882-1111
会期/2024年7月13日(土)〜10月1日(火)
   前期:7月13日(土)〜8月26日(月)
   後期:8月28日(水)〜10月1日(火)
開館時間/10:00〜17:00(最終入館 16:30)
料金/一般・大学生 1,000円、高校生 600円、小・中学生 400円
   ※8月1日〜31日までは小学生無料
Webサイトはこちら

ライター(京都市)

大阪生まれの大阪育ち、京都在住のライター・DTPデザイナー・イラストレーターです。京都の情報誌を経てフリーランスになりました。よろしゅうおたのもうします。

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