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昭和レトロなイニシエを感じながら〈地元に支持されるソウルフード〉強烈な個性ある唯一無二の豚骨ラーメン

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

いつものように博多駅方面から筑紫通りへと車を走らせ南下する。通り沿いにある大型商業施設「ららぽーと福岡」の少し手前に位置する福岡県福岡市博多区の「那珂」。その一角に老舗の豚骨ラーメン店〈達磨ラーメン〉がある。1983年(昭和58年)の創業で、すでに40年を超える歴史と伝統を誇る博多豚骨ラーメンの名店。地元の人々に支持され続けている昔懐かしい雰囲気を醸し出しながら、強烈な独特の個性を持つ唯一無二の存在感。まさに地元民のソウルフードという位置付けの老舗店だ。

博多区那珂のラーメントライアングル

近隣には道路の斜向かいに「博多一心亭」、同じ駐車場を共有する「元祖赤のれん雄ちゃんラーメン」がある。赤のれんが入る前は「福一ラーメン」があった場所なので、昔から〈達磨ラーメン〉とともに3店舗がひしめき合うラーメントライアングルが形成されていた激戦区だ。

満車・満席でも回転が早いので安心

この日は14時少し前のお昼のピークを過ぎた時間に訪問したつもりが、お隣の「元祖赤のれん雄ちゃんラーメン」との共同駐車場はほぼ満車。ちょうど1台抜けるところだったので空いたスペースに駐車した。店内もまた、ほぼ満席だったものの常連さんが多いからなのか黙々と食べてサッと退席される方が多く後客との入れ替わりもかなり早く、さほど待たされることもなくカウンター席に座ることができた。

限定のラーメン・ミニ炒飯セットが人気

大きなL字型のカウンター席の端に座る同時に、11時〜15時限定の「ラーメン・ミニ炒飯セット」を注文し麺の硬さは「カタ」でお願いした。昨年(2023年)の10月頃から始まったセットメニューで、この日も多くの先客が注文していた。

待つこと少々、まずは「ラーメン」が先着で配膳され、こちらは見慣れたラーメンの見た目ながら数年前に比べるとネギの量は程よくなり薄切りのチャーシューはそのまま。達磨ラーメンといえばの細切りのキクラゲが象徴的だったものの、数年前から無くなり昔のイメージよりもさらにシンプルな見た目になっている。

スープは豚骨がしっかりと感じられる出汁感と昔懐かしい香りの一体感。油脂の膜がスープの表面を覆うほどの濃厚さがあるものの、キリリとしたカエシの塩味が際立つ一杯でもありゴクゴクと飲めてしまうほど。パツパツとした食感の歯切れのいい細ストレート麺も博多のオールドスタイルでとても心地いい。

その後すぐに配膳されたミニ炒飯は、しっかりとした味わい。ラーメンのお供にもちょうどいい味付けと量で、ついつい毎回注文してしまう逸品。

常連さんに根強い人気のラーメンライス

塩味の強いラーメンであるため「メシ」を一緒に注文するとちょうどいい。そんな感じの常連さんらしき方々がこの日も多く存在した。メシを注文するもう一つの理由は、卓上の丼碗に大量に盛られた「辛子高菜」。その存在はかなり大きく、昔からのファンも多く今も変わらない人気を誇る。各席と席の間に等間隔で配置されていて無料サービスとして提供されている。

こちらの「辛子高菜」はかなり辛い(激辛)ので、小皿に少しずつ取ってメシやラーメンのお供に、替玉の時の味変などに使うと美味しさのバリエーションが増えるのでおすすめの一品だ。

現在は昨年から投入された「ミニ炒飯」が大人気のセットメニューになっているが、今もラーメンとメシの組み合わせ(いわゆるラーメンライス)は、昔からの常連さんを中心に根強い人気を博している。

博多駅や福岡空港からもそう遠く無い場所で比較的広めの専用駐車場があるため、とても立ち寄りやすい場所ながら、休日になると11時の開店と同時に満席になることもある。昭和レトロな雰囲気の厨房を囲む大きなL字型の真っ赤なカウンター席は20席ほど。狙い目の時間帯は開店直前か14時以降か。

お立ち寄りの機会がありましたら「ラーメン・ミニ炒飯セット」か「ラーメンとメシ」をご注文のうえ、サービスの辛子高菜とともに楽しんでみるのはいかがでしょうか。

達磨ラーメン

住所  :福岡県福岡市博多区那珂3丁目22-27
[地図
営業時間:11時00分~19時00分(月〜土)
    :11時00分〜15時00分(日・祝)
定休日 :第2・第4・第5日曜日
駐車場 :専用駐車場あり(隣の赤のれんと共有の駐車場です)
要確認 :達磨ラーメン(※インスタグラム)

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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