年越しの心:今年の苦しみは今年のうちに
■年越しの心
「今年の汚れは今年のうちに」。そんなCMもありましたが、汚れだけでなく、今年の苦しみも悲しみも、今年のうちに解決したいものです。
少ななくとも、新年の仕事や学校が始まる前には、旧年中の心の苦しみが解決できているといいですね。せっかく、新しい年になるのですから。
■心の苦しみ、心の傷の癒し方
生きていれば、失敗はあります。被害を受けることもあります。それは仕方がありません。
しかし、私たちは実際の被害以上のダメージを心に受けてしまいます。それは、なんとかしたいものです。
絶対に失敗したくない、何の被害も受けたくない、その危険性を可能な限り避けたい。もしもそんなことを思ってしまったら、何にもできません。
学校や職場に行き、勉強や仕事をする。自動車を運転したり、横断歩道を渡ったりする。友達と遊んだり、恋をしたりする。そこには、様々な出来事が起こります。傷つくこともあります。
2020年のあなたの苦しみは、あなたの心の勲章です。頑張ったからこそ、苦しみも背負うことになります。
それでも、背負いすぎることはありませんが。
■人間だからこそ
失敗は、他の動物もします。猫がジャンプして飛び移ろうとして失敗する動画などは、ほのぼの動画です。
百獣の王ライオンが獲物を襲っても、いつも成功するわけではありません。「百獣の王」なのに。一番強いはずなのに。それでも逃げる方も必死です。なかなか獲物が捕まえられず、腹を空かせることもあるようです。
獲物が捕まえられなければ、腹が減ります。自分も子供も、生きていけません。それは命に関わる重大なことですが、今日獲物が捕まえられなかったことは今日一日食事ができなかったという意味だけです。
ところが、これが人間だったらどうでしょうか。獲物が捕まえられなかったことで、意気消沈し、自分はなんてダメなのだろうと自信を失い、落ち込んだり、八つ当たりするかもしれません。
人間は、心があるからこそ、優しくもなれるし、目標を目指して懸命に努力もできますが、心があるからこそ必要以上に苦しみ、さらに状況を悪化させることもあるのです。
■今年の苦しみは今年のうちに
2020年がいつもの年以上に上手くいった人は、少数派でしょう。多くの人が、例年以上にストレスをため、苦しんできたことでしょう。さらに、「失敗した!」という出来事があれば、暗い年末を過ごした人も多かったでしょう。
でも、そんな気持ちを新年の仕事や勉強や新しい出来事に持ち込むのはやめましょう。
2020年の失敗が2021年も続くだろうと考えても、良いことはありません。
「今回は失敗したけれども、次回はわからない、次回はきっとできる」。そう考えられることが、失敗を乗り越えるための第一歩です(「失敗(心の傷、トラウマ)からの立ち直り方:心的外傷後成長PTG」ヤフーニュース有料)。
2021年は、きっと新しい良いことが起こるだろう。そう考えられるのも、人間に心と頭があるからです。
きっと良いことがある。良いことを起こしていきましょう。