保育園の先生から好かれる親の特徴TOP10「スマホをいじらない」現役保育士が吐露
現役の保育士&幼保英検1級です。
「無愛想なので保育園の先生に嫌われるのが怖い」
こんなお悩みを持つ方もいるでしょう。
でも心配ご無用です。
無愛想だから保育園の先生に嫌われると思っていたら大間違いです。
今回は、保育園の先生から好かれる保護者の特徴を、エピソードを交えながら紹介します。
必要な時間だけ保育園を利用する努力をしてくれる
口調は丁寧でも「保育士なんて使い倒してなんぼ」と心の底では思っているような保護者は見破られます。
勤務時間中は保育園を利用しながらも、勤務が終わったら可能最短で子どものお迎えに向かう努力をする保護者は、保育士も良く分かっています。
勤務時間や通勤時間の長さは無関係です。
仕事が長引いて子どもが遅くまで保育園に残っていても、仕事が終わったらすぐにお迎えに向かう保護者に対しては、保育士も好感を持っていますよ。
例えば、2人目の育児休暇に入ったアキラ君のお母さん。
お兄ちゃんであるアキラ君は、お母さんの育休前と同じく7時15分から17時50分まで保育園にいます。
保育士たちは赤ちゃん返り真っ最中ながら、長々と保育園に預けられるアキラくんを不憫に思っています。
保育士の仕事を理解しようとしてくれる
朝のお支度など、流れや方法は保育園によっても、月齢によっても全く異なります。
入園・進級時にお支度のやり方については保育士が説明しますが、分からないことがあれば是非、気軽に声をかけてほしいと保育士は思っています。
子どもの様子だけではなく、保育園での1日の活動内容や生活の流れについても質問してくれる保護者は「保育士の仕事を理解しようとしてくれる」と好感を持ちます。
登園・降園時間に保育園に長居しない
登園時、子どものお支度が終わった後も他の園児としばらく遊んでから仕事に向かうスミレちゃんパパ。
万が一、怪我などが発生した場合、園児と遊んでいたのが保護者だったとしても、園内での怪我の責任は保育士が負います。
このため、登園・降園時間は支度が終わったら、すぐに保育園を離れてくれる保護者はありがたいですね。
保育園内ではスマホをいじらない
登園時、子どものお支度をしている間にユウキ君パパのスマホに着信が。
当然、お支度が終わって保育園外に出た後にかけ直すであろうと思っていたら、まさかの受信&そのまま通話。
例えば、一般企業でも利害関係のない他の企業を訪問している間にスマホが鳴っても、いきなり通話しませんよね。
鳴らないように設定しておくか、最低でも訪問先の企業の方の了解を取ってから受信するはずです。
このような振る舞いから、ユウキ君パパは保育園や保育士の仕事を下に見ているであろうことが透けて見えてきてしまうのです。
感謝など嬉しい言葉を伝えてくれる
感謝の言葉やねぎらいの言葉などをもらうと、保育士も人間ですから嬉しく思います。
わざわざお手紙などにしなくても、連絡帳に「昨日のお散歩は楽しかったようです」とか、発表会を観覧して帰るときに「楽しかったです」とか一声いただくだけでも、頑張って準備したかいがあったと温かい気持ちになります。
そのような一声をかける余裕のある保護者に対しては、子どもの成長を共に見守る仲間という意識が芽生えますね。
持ち物への記名を忘れない
同じサイズの服が集まる集団保育の場である保育園では、持ち物への記名だけが持ち主を認識するときの手がかりです。
このため、保育士からは持ち物に名前を書いてくださいと都度依頼があるはずです。
このような依頼に対し、真摯に対応してくれる保護者に対しては、やっぱり保育士も良い印象を抱きますよね。
要望を伝えるときに配慮がある
猛暑で我が子が水分補給を十分にしているか不安になったとき、「水筒のお茶が減っていないのですが!」と喧嘩腰に言ってくる人よりも、「水分補給はどのくらいできていますか」など、柔らかく聞いてくださる人には保育士も好感をいだきます。
一般企業においても、外注先に対しては「◯◯がまだのようですが」と少々強めに要望を出すことがあるでしょうが、顧客や利害関係がない企業に対しては、「◯◯はどのようになっていますでしょうか?」と柔らかく聞くはずです。
保護者が問い合わせをするときの姿勢で、保育園をさも外注先のように見ているのかどうかがにじみ出ます。
過保護ではない
過保護な保護者は保育士も敬遠しがちです。
理由は、過保護な家庭ほどWebカメラを仕事中も凝視していたり、登降園時も無駄に長く園内に留まり、保育士の様子をチェックする傾向があるからです。
保護者に保育の様子を凝視されてもなんらやましいことはないのですが、「保育園や保育士を信用していないのに保育園は利用する」というズルさが垣間見られてあまり良い気持ちはしません。
子どもは可愛がりつつも、子どもが保育園で自立して頑張っていることを応援してくれているような保護者には、保育士としても良い印象を持ちますね。
怪我におおらか
保育士たちも園児が怪我をしないように最大限の注意を払っています。
それでも元気で活発な子どもたちは転んで怪我をしがちです。
些細な怪我でも、発生した場合は適切な処置をした上で、お迎え時に保護者に伝達をします。
その際、怪我が発生した経緯などを確認した上で、シンプルに「分かりました」とだけお返事してくださる保護者には、保育士も救われます。
さらに、「処置してもらってありがとうございます」とまで言ってくださる保護者には、保育士も大感激ですよ。
ただし、無理に理解を示す必要はなく、怪我の経緯などが気になる場合は、納得するまで保育士に確認してくださいね。
服の汚れにおおらか
泥や絵の具が服に付くことに対する保護者の反応は実に様々です。
全く気にしていないですよという保護者もいれば、服が汚れるのは嫌という保護者もいます。
泥や絵の具に直接触れることは子どもの発達にとっては好ましく積極的に取り入れたい保育士と、服が傷んでしまうのが嫌な保護者とで乖離が発生するのですね。
きれいなお洋服でおしゃれするのはお家でしてもらって、保育園には汚れても良い服で登園してほしいという保育園側の意向に理解を示してくれる保護者に対しては、保育士としては良い印象を抱きます。
子どもの身なりが整っている
おしゃれなお洋服を着ているということではありません。
毎日お風呂に入っている、爪が短く揃えられている、髪の毛がゴムで縛ってあるなど身なりが整っている子の保護者に対しては保育士も好印象を持ちます。
爪が伸びていると自分やお友達が怪我をする危険があるし、縛っていない長い髪のままでは子どもも給食を食べづらいです。
例えば、4人きょうだいのソウタ君の爪はいつも伸び放題。
最近になって犬を飼い始めたようで、ママが嬉しそうに飼い犬の話をしてくれます。
ソウタ君の保護者に対しては「新しいワンちゃんの前にソウタ君の爪を見てほしい」と思ってしまいます。
まとめ
保育園の先生から好かれる保護者の特徴を、エピソードを交えながら紹介してきました。
ただし、誤解して欲しくないのは、保護者がどうであれ、保育士は子どもはどの子も平等に保育していることです。
好印象の保護者だから子どもを贔屓しようなどという保育士はいないはずですので、安心してくださいね。
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