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【宮城県 東松島市】週末にすぐ行ける! 「野蒜ヶ丘」の公園特集④

Molly Chibaフリーランスライター(東松島市・宮城郡・塩竈市)


せっかくの休みなので出掛けたい。
夏だし、暑いけど自然を感じながら、少し運動もしたい。
だけど、混んでいる場所も嫌だし、なんというか、
お洒落もせずに気兼ねなく、の〜んびりしたい。

という訳で、以前の記事でもご紹介をした、近場でおすすめの場所「野蒜ヶ丘」に点在する公園についてご紹介したいと思います。

前回はお子様と一緒に行ける「水の公園」をご紹介しましたが、今回はズバリ「景色」を目当てに、わざわざ行きたくなる公園をご紹介します。
景色というと、以前ご紹介をした「里の公園東」と「里の公園西」からも、壮大な景色を眺めることが出来ますが、今回の公園はちょっと他の公園とは、ひと味違います。
少し長い記事ですが、どうか最後までお付き合い下さい。

▲ 「路の公園東」と「路の公園西」は道路を挟んで両サイドに位置する
▲ 「路の公園東」と「路の公園西」は道路を挟んで両サイドに位置する

場所は「JR野蒜駅」から徒歩約30分、または「JR東名駅」から約5分の場所に位置する、「路(みち)の公園東」と「路の公園西」です。
※楕円形の赤丸の箇所が2つの公園の場所です。

「JR東名駅」から2つの公園を見ることが出来る範囲の近さです。ですので、もし読者の方が電車ご利用予定で、景色だけ楽しみたい場合は「東名駅」下車が便利です。
一方で、昆虫や野鳥など野蒜の自然散策や、ウォーキングも兼ねる場合は、「JR野蒜駅」下車をおすすめします。
※「JR野蒜駅」を下車の場合は、途中にトイレがありませんので、事前に駅もしくは、駅を出てすぐの「奥松島イートプラザ」をご利用下さい。また、自動販売機は道中に点在しています。

▲ ちょうど交差点の角に黒を基調にしたモダンデザインの建物。これが「いろどりの丘」
▲ ちょうど交差点の角に黒を基調にしたモダンデザインの建物。これが「いろどりの丘」

「JR東名駅」から公園までの道のりは、すぐ目の前の距離のため、迷わずに到着出来ると思いますが、「JR野蒜駅」から向かう場合、目印となるのが「いろどりの丘」。
野蒜駅を出て、左へまっすぐ道なりに進んでいくと、上記写真の黒い建物が見えてきます。
そこは「いろどりの丘」という名前の施設で、中にはカフェがありますので、ここで飲み物を購入したり、休憩をすることも出来ます。
「いろどりの丘」を右手に、左側へ横断すると「路の公園東」に到着します。

▲ 「お疲れさま」と言っているかのごとく、やわらかな黄色の看板が迎えてくれた
▲ 「お疲れさま」と言っているかのごとく、やわらかな黄色の看板が迎えてくれた

「路の公園東」は黄色の看板。
「道」ではなく「路」という漢字を採用した背景も知りたくなるほど、完全に野蒜ヶ丘の公園達に魅了された筆者。看板の薄いクリーム色が、疲れた足腰を癒してくれるかのよう。

▲ 縦に細長い形状の公園なので遊ぶ目的よりも休憩がメイン
▲ 縦に細長い形状の公園なので遊ぶ目的よりも休憩がメイン

この公園は、幅がない代わりに奥行きが非常にあります。なので、お子様が遊ぶための公園というよりも、一息つくための場所という方が、しっくりきます。
敷地内には、遊具は無く、ベンチと東家(あづまや)がちょうど良い間隔で設置されており、ベンチに座ってみると、濃いグリーンの頼もしい山々の景色と、そして道路を挟んだ向こう側にすぐ「JR東名駅」が見えました。

▲ 右手のずっと奥にちょっと見えるのが「JR東名駅」。小さな三角屋根の駅舎が愛らしい
▲ 右手のずっと奥にちょっと見えるのが「JR東名駅」。小さな三角屋根の駅舎が愛らしい

「路の公園東」から「路の公園西」は、すぐ目の前。この2つの公園は双子のように、道路を挟んで向かい合っているため、簡単に両方を行き来出来ます。

▲ まるで植物たちと「路の公園西」の看板から記念撮影を頼まれたかのような完璧な構図
▲ まるで植物たちと「路の公園西」の看板から記念撮影を頼まれたかのような完璧な構図

「路の公園西」の看板も双子のように同じ色で統一されており、ホッと安心。
もし赤色だったら、紫色だったら・・などと、まさかの不安もありましたが、ちゃんとやさしい黄色でした。

▲ 「路の公園西」も東側と同じくずっと奥までなが〜く伸びている
▲ 「路の公園西」も東側と同じくずっと奥までなが〜く伸びている

こちらの公園も「路の公園東」と構成は同じで、幅はあまり無く、奥行きがとてもあります。
そして、「路の公園西」の敷地内を「JR東名駅」方面に向かってずっと歩いていくと、ちょうど突き当たりの手前に、ポツンと一つのベンチが見えてきます。
そして、近づくにつれて目の前には大きく開けた景色。

▲ ひとりで行きたい、なんとも贅沢な「天空のベンチ」
▲ ひとりで行きたい、なんとも贅沢な「天空のベンチ」

まるで「天空のベンチ」のような、たった1つのベンチが、そっと用意されてありました。
目の前には、JR仙石線と仙石東北ラインがすぐ行き来し、奥に広がる野蒜の景色と、自然がつくりだす音。この場所は、出来ればまた訪れたいと素直に感じる、贅沢な時間を体感出来る場所でした。
[撮影裏話]
悔しい事に、撮影日はあいにくの曇り空。晴れる日を待とうか迷いましたが、しかしながら早く地元の皆さんにご紹介したい気持ちに負けました。ですので、この「天空のベンチ」を引き続き追いかけ、単体として記事を書こうと思います。

今回は、野蒜ヶ丘の「路の公園東」と「路の公園西」をご紹介しました。
大きい規模の公園は混雑していたり遠方で交通の便が悪かったり、いろいろと疲れてしまう。だけど、「路の公園東」と「路の公園西」のように、贅沢な景色をじっくりと味わい、無心でただただ少しの時間を贅沢な場所で過ごす。時間の長さではなく、過ごす時間の質を優先することが出来る公園。

そして、思い立ったらすぐ行ける距離!
ぜひ、「天空のベンチ」を体感してみて下さい。
(※天空のベンチは筆者視点の呼び名です)

名称:「路の公園東」「路の公園西」
住所①:「路の公園東」宮城県東松島市野蒜ケ丘2丁目35ー1
住所②:「路の公園西」宮城県東松島市野蒜ケ丘3丁目1ー1
(いずれも JR 野蒜駅から徒歩約30分 / JR 東名駅から徒歩約5分)
※JR 野蒜駅、JR東名駅に野蒜ヶ丘全体の地図有り。公園までの道のりを確認出来ます。

フリーランスライター(東松島市・宮城郡・塩竈市)

Molly Chiba|日本出身|2022年2月からフリーランスのライターとして独立。日本と英国を拠点に活動中。日本国内の地域ニュースやコラムのほかに、日・英のサッカーに関するコラムを『Football Tribe Japan』に執筆中。2024年8月の「地域クリエイターMVA(Most Valuable Article)」を受賞。珈琲と自然と動物が好きです。

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