【4800文字】大事なときに「本領発揮」できる部下の育て方(後編)
自分の「強み」を見つけようとすると、資格や肩書を欲しがってしまう。しかし、どんなにすごい肩書があっても、たとえ立派な資格や実績を持っていても、現在のチームで本領発揮できなければ意味がない。宝の持ち腐れだ――。
本記事は「大事なときに「本領発揮」できる部下の育て方(前編)」の後編である。
■本当に資格は意味がないのか?
すごい資格を持っていれば、その人は自分の「強み」をアピールすることができるだろう。
しかし、その「強み」が現実の仕事で発揮されなければ意味がない。では、資格をとることは意味がないのか、というと、もちろんそんなことはない。
その資格がないとできない仕事もある。
その資格を取得するプロセスにおいて習った知識や、問題を解くうえで身についた知恵が仕事に活かされることも大いにある。
何より、資格を取得するまでに費やした努力、合格するまであきらめなかったマインドなどは、どんな仕事にも役立つだろう。
これは語学でも言えることだ。大学に入るまでも、入ったあとも、一所懸命に語学を勉強しても、職場で使わなかったり、翻訳機のほうが役に立ったりすることもあるだろう。だからといって失望することはない。
大事なことは、資格取得や語学をマスターするまでのプロセスに焦点を合わせられるかどうかである。
これはスポーツでも同じだ。小学生から高校生まで、ずっとテニスをやってきた人は、たとえテニスとはまったく関係のない仕事についても、その経験は活きる。
継続力、協調性、創意工夫、大きな声、頑丈な体、機転の利く頭、タスク処理能力……。
要素分解すれば、これまでの苦労も、いろいろな仕事に活かすことができる。
「野球場で売り子をやっていたので、よく通る声を出せる」
というのであれば、その声も魅力の一つだ。ぜひ、いつかその声で本領発揮できるといい。
だが、”本当に”役立つタイミングを知らない人がとても多い。
■資格や肩書が”本当に”役に立つタイミング
人が本領発揮するとき、資格や肩書は役に立たない。過去の経験や実績も同じ。それだけでは意味がない。資格取得、肩書を手に入れるまでのプロセス、インパクトのある経験や高い実績を出すまでに得た知識、知恵、能力が本領発揮に役立つのだ。
だからこそ、
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